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「Unreal Engine」(アンリアルエンジン)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州に本社を置くEpic Games社が開発・提供を行なっているゲーム開発エンジンです。
ゲーム開発エンジンの中では「Unity」に次いで2番目のシェア率を誇っています。
初代Unreal Engineは、1998年にEpic Games社が開発したゲーム「Unreal」の制作用に開発されました。
その後2015年までは、サブスクリプション型の社外向けビジネスとして開発と提供がされていました。
2023年10月現在は基本使用料無料で利用することができます。
その代わりとして、Unreal Engineで開発された製品の総収入が100万米ドルを超えた際は、5%のロイヤリティを支払う必要があります。
下記のような有名タイトルも、このエンジンにより制作されました。
「Unreal Engine」はゲーム制作エンジンとして非常に優秀な機能を備えていることから、世界中のゲーム開発メーカーが導入をしています。
具体的にどのようなエンジンなのか、詳しく解説していきます。
まずは、Unreal Engineの基本的な特徴について紹介します。
ブループリントというシステムを使えば、専門言語を使わずにコード生成が可能なので、プログラミング知識がなくてもゲーム制作が可能です。
さまざまなプラットフォームでのゲーム開発に対応しています。
具体的には以下のプラットフォームです。
初代Unreal Engineのもととなった「Unreal」が3Dアクションゲームであったことから、現在もアクションの演出を細かく再現できる機能が備わっています。
ゲームエンジンの中でも特に3Dグラフィックの表現が美しく、非常に優秀です。
この強みが注目され、教育機関や自動車業界など、他業種でも活用されています。
現在の最新版は、2022年4月にリリースされた「Unreal Engine5」です。
Unreal Engine利用者のうち、既に70%以上がUE5へと移行しています。
最新版において注目の機能も見ていきます。
NANITEという機能が搭載されました。
カメラに近いポリゴンは細かく描写し、カメラから離れるとポリゴンが荒くなるという調整を自動で行う機能です。
LUMENは光源から直接当たる光だけでなく、光がどのように照り返すかをモデルにしたシステム(GI)を計算できる機能です。
これらの機能により、グラフィック性能が更に向上しました。
最近は広大なマップを搭載するゲームが増えています。
WORLD PARTITIONは、制作したマップがグリッドごとに管理・ロードされるようになる機能です。
これにより制作効率を上げることが可能です。
TEMPORAL SUPER RESOLUTION(TSR)は高解像度と高フレームレートを両立させるための機能です。
低解像度で入力された画像データを、自動的に高解像度化して出力できるようになりました。
上記の目玉機能以外にも多くの次世代機能が搭載されています。
「Unreal Engine」で特に注目すべき点は以下の通りです。
最新版の「UE5」では、下記のような大作ゲームの制作が進められています。