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人気ライブ配信サービス「17LIVE」では、多様なジャンルで活動するライバーの活動を盛り上げるためさまざまな施策を実施している。
なかでも、人気ジャンルである音楽配信ではさまざまな企業や団体とのコラボレーションを通じてライバーのアーティスト活動の幅が広がるよう後押ししている。
2023年6月には、バーチャルとリアルが融合した新たなライブイベント「MIRAI STAGE〜Virtual×Real MUSIC LIVE in"harevutai"〜」を池袋の未来型ライブ劇場「harevutai」にて開催した。
本イベントは、4月に「17LIVE」アプリ内で実施されたイベントを勝ち抜いたVライバーとリアルライバー計10名が出演した。有名楽曲やオリジナルソングの歌唱のほか、Vライバーとリアルライバーのコラボステージも展開された。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
「はいぴんぐモナカ」はサイバーパンクな格好が特徴のVライバーである。
サブスクを中心にオリジナルソングを多数発表しており、今回はそのなかから「Call Me」を歌唱した。
本曲は、長い闘病のすえに昨年帰らぬ人となった彼女の兄「兄ぴんぐ」が作詞した楽曲だ。
歌唱パフォーマンス越しに彼女の様々な感情が伝わり会場も感動につつまれた。
「兄も喜んでいると思います」
最後、振り絞って言葉を紡いだ彼女に会場からはあたたかい拍手が送られた。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
「Cru」は女優・歌手としても活動するライバーだ。
「17LIVE」の音楽イベントで度々上位入賞を果たしており、指折りの実力派のシンガーとして知られる。
今回はオリジナル曲「duck out」を披露。
バンドメンバーの生演奏にも負けない歌唱力で妖艶な歌声を会場中に響かせた。
Cruは今年8月にワンマンライブも控えている。
新感覚で行われた本ライブの経験を今後の活動に活かしたい。
改めてそう所信表明したCruが8月にどのようなパフォーマンスを見せるのか、今後も期待したい。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
Vライバーデビュー1ヶ月で「17LIVE」アプリ内のVライバーイベントの月間ランキング1位に輝いた実績を持つ「むらゆき」。
アプリ内のフォロワー数17万超の人気Vライバーは、堀江由衣の「スクランブル」を生バンドの演奏に合わせてカバーした。
歌詞に沿ってクルクル回るキュートな姿に、司会も思わず「かわいい」とこぼし魅了された様子。
歌唱を終えた後「胸がいっぱいで気持ち悪い」「鮭とばが好き」などと素直に答える一面も彼女がリスナーを惹きつける理由だろう。
独創的なパフォーマンスでファンを惹きつける「とよぴ」は得意のピアノ演奏を披露した。
情熱的なサウンド・弾き方に客席からは自然と拍手が湧き上がった。
インタビューでは、会場を盛り上げることを意識する一方で、身内や応援しているリスナーへの感謝も言葉にする気さくな一面も見ることができた。
最後に「憑依したVライバーの音楽を楽しんで!」と他の参加者への気遣いの溢れるコメントを残しステージを後にした。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
小鳥遊音彩は、「人の心を奏でる」Vライバーである。
即興演奏を得意とし、ステージでは「17LIVE」を通じてお題をリアルタイムで募集し、「コンビニ」と好物の「あんこ」をテーマに作曲・演奏した。
オリジナルソング「手紙」では、心地よい音色と共に癒しを届けた。
人の心に寄り添うようなメロディは、まさに「人の心を旅する演奏人」としての彼女の魅力が凝縮されているようだった。
そんな彼女だがパフォーマンス後には、「はやくあんこ食べたいな」と発言するなど、お茶目な一面をのぞかせる。
最後は「これからも、みなさんの心の味方になれる音楽を奏でるぞ」と元気いっぱいに宣言した。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
高い歌唱力で人気を集めるライバー「かとぱん.」は今月で卒業することを発表しているライバーだ。
まずは伸びのある歌声で浜崎あゆみの「beloved」を歌い上げ、3年間の活動とリスナーへの万感の思いを込めてオリジナル曲「いつか」を披露した。
最後まで笑顔を貫いた彼女はすべてを出し切った様子で「次のステップへ行きます」と決意を表明する。
「次へ行ける3年間だった」と感謝の言葉を述べて未来への一歩を踏み出した。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
「御珠すず」は、2021年3月にデビューしたVライバーだ。
持ち前の透明感があり安定した声質を活かして「夜咄ディセイブ」「夜もすがら君想ふ」「Mela!」の3曲をカバーした。
「17LIVE」の配信でイベントを見ていたリスナーたちからは、キツネと神社の絵文字が飛び交い、会場でも彼女を応援する掛け声が飛び交う。
初めてのリアルイベント出演ということもあり「緊張して吐きそう」と言葉にしていたが、リスナーの応援もあってか終始楽しそうな様子であった。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
イクラと米を模した独特な衣装を着てパフォーマンスをするのは「ikura丼」だ。
「ときめけハートBEAT」「DongDongDreamer」「ユメノハナシ」「ぷりっとじゅわっと恋の魔法」のオリジナルソング4曲を歌唱した。
声優の活動もやりたいという彼女の歌声やパフォーマンスは、声優へのリスペクトが伝わるもので、各楽曲を通じて深い情熱をリスナーに届けた。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
和装を纏い、会場を赤一色に染め上げたのは、バーチャル戦国時代から舞い降りた戦乙女「紅咲るう」だ。
「少女レイ」「甲賀忍法帖」「咲かせや咲かせ」「新時代」をカバーして披露。
抜群の歌唱力と高音部分まで丁寧に歌う彼女のパフォーマンスに会場は熱気に包まれた。
歌唱後のインタビューでは、オフラインイベント初参加ということもあり、いささか緊張した様子。
パフォーマンスしているときとは違う、その初々しさも魅力のひとつなのだろう。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
ソロステージのラストに登場したのは、リスナー出身のライバー「ちかMartin」だ。
初のライブステージとなった今回は、オリジナルソング「私のドッペルゲンガー」やイチナナライバーとして活躍する野田佳幹が手掛ける「Live is Life」や鈴木龍二率いるS.Dragon Erの「Change My Life」を歌唱した。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
まずはikura丼と御珠すずが「千本桜」でデュエットする。
ステージを縦横無尽に駆け回り会場を盛り上げるikura丼、桜が舞うスクリーンの世界で凛と歌う御珠すず。
事前打ち合わせは行われなかったが、互いの髪型や服装、パフォーマンスの全てが示し合わせたように統一的な空気感を作り上げていた。
ふたりのライバーが紡ぎだす相乗効果に、会場のボルテージは終盤にもかかわらず急上昇した。
画像提供:17LIVE(イチナナ)
本イベントを締めくくるのは「ちかMartin」と「紅咲るう」のコラボ。
ふたりは夏の定番ソングのひとつ「夏祭り」をカバーし熱唱した。
次元を超えた歌声が見事に調和して生み出される新たな科学反応に、会場も大いに盛り上がった。
「音楽」は時代を超えても通ずる力がある。
では音楽は「バーチャルとリアル」という異なる次元を超えて人々に魅力を伝えることはできるのだろうか。
技術が進歩したとはいえ、それは決して簡単なことではないのだろう。
しかし、本イベントはそんな次元を超える一歩となったと筆者は感じている。「17LIVE」の新たな試みは、バーチャルとリアルを繋ぐ架け橋として、その未来にも期待が高まるステージとなった。