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Netflixの嵐のドキュメンタリーシリーズ『ARASHI’s Diary -Voyage-』。第3話と第4話が同時配信された。
第3話のタイトルは「でも 僕らは」。
冒頭で櫻井翔が、「活動休止は嵐の5人と片手で数えられるくらいのわずかなスタッフしか知らない」ということを明かす。
極めて特殊な状態で20周年アニバーサリーツアー「5×20」に向けて準備をし、本番に突入していたということが突きつけられる。
ツアー開始21日前の2018年10月26日。リハーサルスタジオにて、20周年のために作られた“5×20”を口ずさむ面々。
「活動休止」を胸に秘め、どんな気持ちでこの歌詞を口ずさんでいたのか――。
いかに5人とわずかなスタッフだけで無言の共有をしていたか。
宙を見つめて口を動かす二宮和也、潤んだ目で唇を噛む大野智、目を閉じて眉間に皺を寄せて歌う相葉雅紀……。
《次は何しようか 気にしないでいいか/嘘じゃない今までが 教えてくれるから/だから今は もう一度 僕らから皆に/ありがとう。》。
この歌詞が指し示していた本来のメッセージが胸に迫る。
大野はソロのダンスの練習にひとり励み、櫻井はピアノのレッスンに励む。
多忙なスケジュールの中、最高のアニバーサリーツアーにするためのそれぞれの苦闘が映し出されるが、ツアーを司る松本潤の言動の節々から、絶対に自己満足に陥らない超一級の嵐のエンターテインメントがなぜ成し得ているのかが滲む。
どうメンバーの魅力を最大限伝えるか。主役は嵐の5人&お客さんという意識が一切ブレない。
見事なプロフェッショナルぶりだが、そこにはもちろん嵐への多大なる愛情と20年間という年月があるからこそだ。
「ずっと 5人で」と付けられた4話は、ツアーがスタートする札幌ドームが舞台。
初日のライブに向けて、松本を中心に集中力を研ぎ澄まし、最終の詰めが行われる。
嵐がトップに立ち続けられる理由。聡明な5人の立ち振る舞いを観ていると、それが必然であったことが改めて実感できる。
初日のMCのシーン。「活動休止」を秘めながらの5者5様の想い。何度「5人」という言葉が出てきたか。
櫻井は、「5×20の5の持つ意味が変わらず歩んでこれたことが財産」だと言った。
5が減るわけでも増えるわけでもなく、5は5のままなのが嵐。
それこそが活動休止の理由であり、嵐が存在し続ける理由でもある。
■出演:相葉雅紀、松本 潤、二宮和也、大野 智、櫻井 翔
■演出:原田陽介
■エグゼクティブ・プロデューサー:藤島ジュリーK. 坂本和隆
■エピソード:全20話以上 (毎月不定期配信予定)
Netflixにて全世界独占配信