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令和の完売クイーン・菊地姫奈の最新写真集「memory」が発売になった。大手電子書店でランキング1位を獲得するなど話題沸騰中で、その豪華版も数量限定で発売に。テーマは王道グラビア。グラビアデビュー5年、20歳のメモリアルな一冊への想いについて話を聞いた。
ーー最新写真集「memory」のテーマは王道グラビアとのことですが、これはどのように決まったのでしょうか。
ファースト、セカンドと来て、王道のグラビアをやったことがあまりなかったと思い、初心に帰るじゃないですが、そういう気持ちで今回のテーマに選びました。撮影にあたってはプロのみなさんが真剣に考えてくれたので、わたしが漠然と考えたものを汲み取ってカタチにしてくださいました。自分でもこれが王道だと納得できるものを作れたと思います。
ーーグラビアを5年間やられてきたかと思いますが、今回初めて気づいたグラビアの魅力はありますか。
グラビアは唯一、自分自身で勝負できる場所だなと改めて思いました。モデルだとファッションが主役なので自分を消す作業があり、演技だと自分じゃない誰かになり切るので自分が一番要らなくなるんです。ある意味、自分自身で勝負できる場は、グラビア以外になさそうだと思っていて。
実は一年間くらいグラビアをやっていなくて、その間non-noの専属が決まりファッションのお仕事をさせていただいたり、ドラマや映画に出させていただいて、自分を抑える仕事に取り組んで来ました。その中で今回の写真集の撮影でグラビアに帰って来た時に、自分自身で勝負できる場があることは面白いですし、楽しいと思えたんです。
ーー違う世界を経て、グラビアの良さに気づけたわけですね。
そしてそこで評価してもらえることは、自分に自信がなかったからこそ、安心しましたし、うれしかったですね。グラビアは、自分のメンタルケアをしてくれる場所でもあるんだって。
ーー発売後、みなさんの感想で印象に残っているものはありましたか。
「素敵!」「期待以上だった!」という声が届いたことはうれしかったです。それと写真集の中にわたしのインタビューが掲載されているのですが、それを見たファンの方が「前向きな気持ちになれた」「元気をもらえた」と反響があったので、載せてよかったなと思いました。
インタビューはこれまでにもありましたけれど、ありのままの自分のことを話したことはなかったなと思っていて、それが今回写真集というカタチで、素の自分、飾らない自分を答えることができたので、それで救われたと言ってくださる方がいたことはうれしかったです。
ーー今回、素の自分自身を語ることは、何かきっかけがあったのですか。
わたしが思う菊地姫奈像みたいなものがあって、世間が求めている回答をしていたところがずっとありました。繕ってしまっていたところが多い5年間だったと思うんです。でも今回のインタビューでは20歳の節目ということもあって、いい機会をいただけたなと思いました。
ーー20歳の実感はありますか。
正直まだ実感がないです。20歳はもっと大人だと思っていましたが、自分が学生の頃とあまり変わらず、子どものままのような気もしています。ただ、発言や行動が全部自分の責任になると思っていて、その責任感は学生の頃に比べたら、強まったかなと感じますね。
ーー令和の完売クイーンと呼ばれることもありますが、この人気はどう受けて止めているのですか。
とてもうれしいですが、自分のことじゃないような感じもしていて、自分が自信をもって世に出しているものがこれだけ評価されているということは、やって来てよかったなと思いますが、実感はあまりないかも知れないです。菊地姫奈とプライベートの菊地姫奈は違うので、自分でもあまり分かってないというか、不思議な感じもしています。
ーーデビュー5年、20歳という転機の一年に、このタイトルの写真集を出せたことは大きな意味がありそうですね。
そうですね。大きな節目だなと自分でも思います。学生の頃にこのお仕事を始め、駆け抜けて来た感じで、あまり振り返ることもなかったんです。ただ、目の前のことに必死で、期待に応えたいという気持ちだけでやって来て20歳を迎えてみて、自分はどう変わったのか、この仕事を始めてからもともと自分は何をしたかったのかと考える機会にもなりました。
今回の「memory」は記憶という意味なのですが、過去があったからこそ今につながっている。その今を写真で刻んでいますし、インタビューの部分では過去の記憶を刻んでいて、「memory」という写真集一冊がわたしのすべてを語った大切な一冊になったと思っています。
菊地姫奈写真集「memory」
講談社
発売⽇:2025年3⽉19⽇
定価:2,700円(税込)
ISBN:978-4-06-537985-1
ⒸTakeo Dec.