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戦国の日本を描いたジェームズ・クラベルの小説“SHOGUN”が『トップガン マーヴェリック』の原案ジャスティン・マークスや、名優・真田広之らハリウッドの製作陣により、ドラマシリーズとして新たに誕生した。
この戦国スペクタクル・ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』の2月27日(火)ディズニープラス「スター」にて全10話独占配信を前に、英国人航海士・按針/ジョン・ブラックソーン役のコズモ・ジャーヴィスに都内で話を聞いた。
―これだけのスケールの戦国スペクタクル・ドラマシリーズである『SHOGUN 将軍』ですが、今回最初に出演が決まった時、どういう心境になりましたか?
とても恐ろしかったです。これほど大きいスケールの仕事をしたことがなかったですし、この元になっている原作にはかなりの読者がいて、その読者の人はもうみんな分かっていて、そういうレガシーがある作品だということですよね。ブラックソーンというのは、この大きなストーリーの中ではごく小さな役ではあるのですが、他の人と同じぐらい 演技をしないといけないと思いましたし、イギリス人の航海士として漂着したということで、他の人と同じくらいちゃんとやらなければいけないということをすごく感じました。
―演じられた英国人航海士・按針/ジョン・ブラックソーンは、徳川家康をモデルとする戦国一の武将・吉井虎永(真田広之)の領地へ漂着する役柄でした。
彼はオランダの船に乗っていたイギリス人の航海士で、イギリスの命令で船に乗っていたわけですが、というのもポルトガルはカトリックの国で、イギリスはプロテスタントだったので、それはライバル関係なんですよね。それに対抗する何か理由があったわけなのですが、彼はそれをやり遂げようとすごく必死なんですね。そのハンガーと言いますか、飢えたいなもの、ハングリー精神みたいなものが彼の中にあり、日本に漂着してからもあのようなやり方で対処していったということが言えると思います。
―そのハングリー精神みたいなものに共鳴するとでも言いますか、役柄と自分がシンクロするような瞬間はありましたか?
難しい質問です(笑)。ブラックソーンという人は、自分がこういう仕事でブラックソーンの役を演じなければ、出会わないような人、遭遇しないような人と思っているんですね。そう、自分ではあり得ない人と思っています。 なので彼の性格の中には、自分が羨ましいなと思うところもあります。たとえば欠点になるくらい自分に自信がありすぎます(笑)。なので彼を演じている間は、自分のそういう部分を見せることができたとでも言いますか、そういう部分を出す許可が得られたように感じているんです。
あと今回、長い撮影だったんです。長いシリーズなので、11か月ほど撮影にかかったのですが、ひとりの人物を11か月演じ続けたとことで、彼のことをよく知るようになりましたし、また彼のほうも僕をよく知るようになったんじゃないかなと思います。
―それはいい経験でしたか?
そうですね。もちろん大きな挑戦ではありましたが、自分に役に立った経験だと思いますし、なかなかこれほど長い間、同じ役柄を演じるということは、なかなかないチャンスでもありました。キャラクターをよく知るようになったので、いい経験でした。
―ちなみに冒頭で今回の撮影に入る前に「怖かった」と言われていましたが、終わってみて今どう受け止めていますか?
たくさんの、ものすごい数の人と仕事をしたわけですが、とても一生懸命仕事をしたということ自体に誇りを持っていますし、自分がそういう大きなプロジェクトの一部だったということに誇りを持っています。そして、その仕事がきちんと終わったっていうことにも誇りを感じています。なので今はみなさんに早く観ていただきたい気持ちです。
『SHOGUN 将軍』
2024年2月27日(火)からディズニープラスの「スター」で独占配信開始
(c) 2024 Disney and its related entities
※R15+ 15歳以上がご覧になれます。