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女優として活躍の場を広げる松井玲奈が、竹中直人監督×山田孝之監督×齊藤工監督共同制作による、天才漫画家・大橋裕之の幻の原作を奇跡の実写映画化した『ゾッキ』に出演。“幽霊のような女”という一風変わったキャラクターに挑戦した感想や、不思議な作風の感想などを聞いた。
―完成した映画を観ていかがでしたか?
もともとバラバラのエピソードがたくさんあって、それが関連性のあるまとまったひとつの物語になっていくので、率直に素晴らしい脚本だなって思いました。しかも展開に無理がないというか、どの場所もどの世界もつながっているように感じられる映画になっているなって思いました。
―⽵中直人監督の「⽗」というパートで“幽霊のような⼥”役でしたが、撮影の準備中に⽵中監督が気遣いを見せてくれたそうですね?
わたしが演じる“幽霊のような⼥”は特殊メイクだったので、自分と同じ顔の人形を作ってもらうために型を取ったり、特殊メイクをするための型取りが必要でした。顔を石膏で型取りする作業がかなり大変で、前も後ろも全部ふさがれてしまうんです。その型取りをしているかなり長い間、竹中さんも現場にいてくださって、時々声をかけてくださいました。
―監督の気配りはうれしいですよね!
そうですね。撮影現場では、できるだけギリギリまで温かくしているようにとも言ってくださり、顔だけしか映らないシーンであれば見えないところは厚着していても「大丈夫だよ」とも。寒い時期の撮影だったので、防寒という面でもすごく気を使っていただきました。
―作品のコピーである<明日がちょっと、楽しくなる>ですが、松井さんが明日をちょっと楽しくするために工夫していることは?
明日の楽しみを作ることかなと思っています。それを今日考えながら寝る。仕事が終わったら何をするとか、何かを食べに行こうとか、朝ごはんを食べたいから早く起きるとか、そういうことを考えるのが好きです。
―今一番、何を食べたいですか?
かき氷を食べたいです!最近は食べに行けていないのですが、お目当てはたくさんあります。食べに行きたいとずっと思って日々頑張っています。
―この映画、これから観る人にどうやっておすすめしますか?
『ゾッキ』は注目ポイントがありすぎるので、言葉にするのが本当に難しい作品です。なので紹介する時は「予告編を観て!」というすすめ方が、わたしには一番いいかなとは思っています(笑)。もともとの原作マンガでは関連のないエピソードが、映画版では、もともと関連性があって、紐づけされていたのではないかと思わせてくれます。そういう一本の作品になっていることがすごいですよね。
―竹中直人さん・山田孝之さん・齊藤 工さんの3人が集まって撮っている贅沢な映画でもありますよね。
そうなんです。監督が3人もいるのですが、それぞれのカラーがありながらも、ちゃんと一本の映画としてまとまっている。内容を知っている方たちにとっては、このエピソードはこの監督が撮っただろうと分かるかもしれないけれど、前情報なく観る方たちには、まるで一人の監督が撮っているような作品にもなっているなと思いました。ぜひ劇場で観てくださいね。
配給:イオンエンターテイメント
(C) 2020「ゾッキ」製作委員会
4/2(金)全国公開