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夏の暑い時期の撮影、夕暮れ時、向日葵畑の中で夕陽を見ている瞬間を思い出しました。
また、新たに公開された特報は、主人公、上条桂介と、彼に大きな影響を与える人物、東明重慶との出会いから始まる。
町の将棋道場で出会った伝説の勝負師、東明は挑発するように「ぞくぞくするような真剣勝負だ」と囁く。
か細く、頼りなさげな様子の桂介に、この後何が起きたのかー。
雪の中を走る桂介の少年時代が印象的にインサートされ、やがてふたりは激高し、鬼気迫る表情でぶつかり合う。
静かに語りかけるような桑田佳祐のボーカルが彼らの<出会ってしまった運命>の抗い難さ、切なさを謳いあげるなか、対峙するふたりの姿。
射るような眼で静かに見つめる東明と「その真剣、乗ってやる」という熱く、まっすぐな眼差しで見つめ返す桂介。
盤上の勝負を越えた先に見出す、光と闇の彼方にある真実とはーーー。
深みのある桑田佳祐の歌と相まって、心震えるミステリーの展開に期待が膨らむ。
「暮れゆく街のふたり」は離れがたい男と女の関係を歌っているが、師弟として、あるいは最大の敵になる「運命的に出会ってしまったふたり」にも通じる普遍的な想いにあふれている。
桑田佳祐の音楽人生に大きな影響を与えたという、エリック・クラプトンの名曲「愛しのレイラ」を彷彿とさせるバラードが、将棋の世界に生きる男たちの運命に寄り添っていく。
10月31日(金)全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
©2025映画「盤上の向日葵」製作委員会