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また、主題歌「ユーモア」を書き下ろした新進気鋭のシンガーソングライター・キタニタツヤも、舞台挨拶に駆けつけた。
男女3人の友情、尊敬、嫉妬が入り混じる激しく“赤い青春”を、目がくらむほどの熱量で放つ本作。
そこで今回は、登壇者たちの“赤い春”エピソードについてそれぞれ発表した。
まずは根岸監督が、劇中で木戸演じる中原中也と、岡田演じる小林秀雄が語り合うシーンに登場する「海棠(カイドウ)の花」と回答。
続くキタニは「自分は高校の時にバンドをやってて。それが青春だったんですけど、けっこうワンマンでやっていて」。
「バンドメンバーに厳しく熱血指導してしまった結果、安定したメンバーに恵まれずに、今こうしてひとりでやっています」と返答し、会場は大笑い。
さらに岡田が「僕も高校卒業の直前くらいに軽音学部の方々とライブをすることになって。今まで楽器に触ったこともないのに、メンバーに入ってドラムをたたくことになって。無我夢中で練習してました」。
「メンバーには、学校の先生も入っていてみんなでやるという感じで。当日まで一生懸命ドラムの練習をしていたんですが、一曲目で足がつってしまってたたけなくなったという悲しい思い出があります」と発表し会場を沸かせた。
続いて広瀬が「10代の頃に、はじめてドラマの主演をやらせていただいたことがあって。毎話少なくとも10ページはあるセリフというか、スピーチをしていくシーンがあって」。
「プロデューサーさんと打ち合わせをしていたんですが、急にひとりにされてしまって。それは自分で頑張れというプロデューサーさんのメッセージだったんですけど、16歳だったので急に何で? と思って大げんかをしました」。
「その時に赤いブレザーを着ていたので、赤といえばケンカしたという話です」と明かした。
そして木戸が「最近ゲームにハマって。オンラインゲームをしているんですけど、僕はお店でも知らない人と話すのが好きで」。
「ボイスチャットをオンにしてやっていたんですけど、たまたま小学生の子とゲームをやることになったんですが、どうやら僕のせいでゲームオーバーになってしまったみたいで…『何してるの!』とめちゃくちゃ怒られた」。
「最近はここまで怒られることもなかったから、感情的になったというよりはごめんなさいという、赤い春でした」と苦い話を付け加え、会場を沸かせた。
最後は、キャストを代表して根岸監督が「映画はしばらく前に完成していたんですけど、映画の完成というのはつくり手の僕たちだけでなく、観客の皆さんに観ていただいて映画が完成すると思っていますし、今日はそういった実感があります」。
「皆さまと一緒に、この映画をスタートすることができてうれしく思います」とメッセージを贈った。
監督:根岸吉太郎 脚本:田中陽造
出演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生
田中俊介、トータス松本、瀧内公美、草刈民代、カトウシンスケ、藤間爽子、柄本佑
主題歌:「ユーモア」キタ二タツヤ
©︎2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会 配給:キノフィルムズ