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しかし、自宅で常温保存し、1月20日正午ごろ、1人で食べてしまった。
食べた当時、食品からブルーチーズのような臭いがしたという。
その後、眼がチカチカしたり、ろれつが回らなくなったりしたため、21日に医療機関を受診。
翌日には、症状がさらに悪化し、別の医療機関に救急搬送された。
現在、女性に意識はあるものの、全身にまひがあり、人工呼吸器を装着し入院中。
なお、国立感染症研究所が、患者の血液や便を検査したところ「C型ボツリヌス毒素」陽性となった。
そのため保健所は、要冷蔵食品を常温保存し、食べたことが原因による『ボツリヌス食中毒』と断定した。
ボツリヌス菌は、食中毒を引き起こす細菌の一種。
この菌は、特に米料理やパスタ、調理済みの野菜などに存在することが多い。
ボツリヌス食中毒を発症すると、物が二重に見えたり、手足に力が入りにくくなるなどの神経症状が出現。
放置すると、呼吸困難などを起こして、短時間で命にかかわる場合もある。
ボツリヌス菌による食中毒を予防するためには、
・食材を適切に保存し、冷蔵する。
・食材を十分に加熱する。
・真空パックなどで、膨張・異臭がある場合は、菌が増殖している可能性がある。
そのため、絶対に食べないように、保健所などが呼びかけている。