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【図1 主な食品の目安量に含まれる鉄量】
引用元:厚生労働省eヘルスネット荒井 裕介氏執筆(2020年10月1日更新)
鉄の他にも、ヘモグロビンなどの材料になる「たんぱく質」、鉄の吸収を高める「ビタミンC」の摂取も大切です。(食品例:鉄もたんぱく質も含む牛肉やレバー、カツオなどの赤身の魚、あさりなど。ビタミンCが多い緑黄色野菜・果物など。)
赤血球が作られるときには「葉酸(ビタミンの1種)」や「ビタミンB12」などが必要です。(食品例:葉酸の多いレバーやほうれん草、アスパラガス、ブロッコリー、納豆など。ビタミンB12の多いレバー、魚介類、チーズなど。)
このほか、食生活での摂取が難しい場合には、ミネラルやビタミンの含有量を強化した食品(鉄であれば牛乳・乳製品、飲料など)も販売されていますので、表示をよく見てご利用を検討するのも一つです。
鉄は胃酸が分泌されると吸収されやすくなるので「柑橘類」や「酢」などの酸っぱいものを食べたり、よく噛んで食べたりして胃酸の分泌を促すと、鉄の吸収率が高まることが期待できます。
最近では、貧血の症状を自覚して病院に行くよりも、健康診断の血液検査で指摘されて受診し、貧血が見つかるケースが増えています。健康診断の結果を確認し、疲れやすさや頭痛、息切れなどの症状がなくても、毎日の食事で動物性・植物性食品をバランスよく摂ることが大切です。
「無理なダイエットをしていないか」、「朝食を抜いていないか」など食生活全般を振り返っていただき、特に思い当たることがない場合は、速やかに医療機関で診察・検査を受けるようにしましょう。
解説/取材協力
本田和樹
株式会社エムステージ産業保健事業部 保健師業務マネージャー
看護師として急性期精神病院で5年間勤務したのち、2020年エムステージ入社。産業保健師の業務委託事業立ち上げに携わり、現在は複数の企業で保健師として実務をおこなう。
労働と精神衛生についての啓蒙活動、寄稿などもおこなっている。
取得資格:保健師、看護師、養護教諭一種、第一種衛生管理者等
株式会社エムステージ『産業保健トータルサポート』
https://sangyohokensupport.jp/
取材/文 石田あかね