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燃えたぎる炎とバスティーユ牢獄を背に剣を振りかざし、身分や性別を乗り越え自身の手で人生を選びとり、フランス革命へと飛び込んでいく美しい姿が映し出されている。
隣国オーストリアから嫁いできた気高く優美な王妃<マリー・アントワネット>は、「愛、それはなんと残酷で、美しい。」
また、フランス宮廷での華やかな生活と人を惹き付ける天性の魅力が表現されつつ、ルイ16世の妃であるものの、運命的に出会ったフェルゼンへの恋を胸に秘めながら、美しくもどこか儚げな姿で佇んでいる。
オスカルの従者で幼なじみの平民<アンドレ・グランディエ>は、「この命尽きるまで、守り抜く。」
若くしてフランス近衛連隊長としてマリー・アントワネットの護衛を務めるオスカルを支え、良き理解者として常に寄り添う人生を歩み、遠くを見つめる先にはそのオスカルがいるかのような姿が描かれている。
容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵<ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン>は、「たとえ、許されざる恋だとしても。」
パリ・オペラ座の仮面舞踏会で、異国の宮廷で孤独を深めるアントワネットと運命の出会いを果たし、その恋に翻弄されながらも、アントワネットへ愛と運命を捧げると自ら選んだ人生への決意が表現されている。
Ⓒ池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会