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戦前には相撲・野球の実況や文芸作品の朗読などで名をあげ、ニュース、芸能番組でも大活躍した自称「フルコースのアナウンサー」だ。
太平洋戦争では館野守男アナ(高良健吾)と共に、開戦臨時ニュースと終戦玉音放送の両方に関わり、終戦直後に退職した。
その後、嘱託アナとして復帰し活躍。
ヘルシンキ五輪の実況を終えパリで客死する。
和田を演じた森田は、「和田さんは、とにかく調べて自分の言葉で表明する人だったので、そこにすごく魅力を感じた。僕らの仕事にも通じると思った」と語っている。
また本作の公開にあたり、一足早く鑑賞した著名人からコメントが到着。
魂のこもった皆さんの芝居に心揺さぶられた。
情熱だけではどうにもならない現実。
使命感、責任感、自分の存在意義、色々な思いが錯綜するなか、
お前はどう生きるんだ?と最後につきつけられた。
現代を生きる僕たちが必ず観るべき作品です。
最後の最後まで目を背けず向き合ってもらいたい。
即時描写の場面、本当に素晴らしかった。
森田剛さん、橋本愛さんら俳優陣の「声」に、ここまで耳を持って行かれる映像作品を初めて観た気がします。
その「声」が、放送技術の発展が、国威発揚に利用されてしまった。
同じようなことが、今も世界のどこかで起こっていることを見過ごしちゃいけませんね。
僕は『いだてん』で一度、完全に燃え尽きましたが、演出の一木さんはその後もメラメラと燃え続け、さらに「アナウンサー」と「戦争」を、深く掘り下げたんだなぁ。
頭がさがります。
©NAKACHIKA PICTURES ©NHK