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また「会話から生まれたものがたくさんある現場でした」と、作品へのアイディアに繋がる会話までもが生まれる、三宅組の充実した撮影を振り返る。
山添くんと藤沢さんは、友達でも恋人でもない同志のような関係を紡ぐ。
そんな劇中にあるふたりのやりとりについて、「このやりとりだと恋愛的な要素が出てきてしまうのでは」と率直な疑問をぶつける松村と、それに答える監督の姿も見られた。
演技をめぐる会話を含めた全ての会話を大切にし、チーム全体が心を開いて臨めた現場があったからこそ、本作を特徴づける “特別な関係性”を描くことができたのだろう。
実際に観客からは「恋愛じゃなくても、人は様々な関わり方で、互いにケアし合えるということを丁寧に描いていた」。
さらに「恋愛規範を微塵も感じさせない主演2人の空気感が素晴らしい」など、三宅監督の演出をはじめ、松村、上白石ら、出演者たちの表現力の高さに唸る声も多く見受けられる。
メイキング写真には、クランクアップ時の様子や、職場である栗田科学でくつろぎながら話す松村と上白石、ベランダから指ハートを送る上白石。
そして撮影の合間に、笑顔でリラックスする松村の姿などが収められている。
さらには、栗田科学の一員として本作に参加した光石研や久保田磨希らと、楽し気な様子の上白石の姿もあり、和やかで温かい雰囲気の撮影現場を想像できる。
そういった温かな空間で生み出された、ユーモアや人との繋がりによって生きづらさを乗り越えていく、山添くんと藤沢さんの姿をぜひ劇場で。
©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会
大ヒット上映中
配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース