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開始後3か月で、「TikTok厳選クリエイター」に選出された。
「フォロワー1万人越えで個展を開く」という目標のもと、クラウドファンディングに挑戦し、わずか22時間で目標金額に達成。
2022年9月には、勤務先の歯科医院で個展「愛」を開催した。
日頃から、歯科医院に貼り出される書道の一言もユニークで、街行く人の目を引いていた。
現在23歳の翠果さんは三重県出身。
母親は、翠果さんが5歳のときに病気で他界した。
幼少の頃、母と交換日記で1日の出来事や想いを伝えあったことが思い出だという。
翠果さんのモットーは、「文字を見たら感情が伝わる。手書き文字はその人だけが書ける唯一無二のもの。」
5歳から書道を始め、19歳で本格的に書道家になることを決意した。
また、若い世代にも、手書き文字に親しみを持ってもらえるように「書道アーティスト」として活動を始めた。
今ではSNSで大活躍の翠果さんだが、最初はSNS投稿に抵抗があったという。
そんな翠果さんにSNS投稿の重要性を伝え続けたのは、理事長の稲葉さん(写真:一番右)だった。
なお、稲葉さんも現在TikTokで33万人以上のフォロワーを誇り、歯科医院オープン当初から翠果さんの書道家の活躍を見守ってきた。
稲葉さんは、当時の翠果さんを次のように語る。
「面接で途方もなく大きな夢を真っ直ぐな眼差しで語る翠果さんを今でも思い出します」。
また、「可愛らしい見た目とは裏腹に、ハングリーに努力し、結果を出す姿はまさに『挑戦できる人』でした」。
また、翠果さんは「稲葉先生がSNS投稿について励ましてくださり、ファンの皆さんが支援してくださったからこそ今の私があります。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。
「『ありがたい』という言葉は、『難が有る(有難い)』と書きます」。
「苦難があるから、感謝がある。」
そう言いながら、「難有」と書いた作品を見せてくれた翠果さん。
感謝の裏には、数々の苦悩もあったことだろう。
中でも、一番感謝しているのは父親だと語った。
「男手一人で母の世話と私の育児をし、私が高校を中退したときも、歯科衛生士を目指して上京したときも、父は何も言わずいつも背中を押してくれました」。
なお、現在三重県にお住まいの翠果さんの父は、今年で71歳になる。
翠果さんは「父が元気なうちに、書道家として成功した姿を一番に見せたい」と語った。
翠果さんの将来の夢は、「世界一の書道家になり、海外で1億円の価値がつく書を書くこと。」
理事長の稲葉さんは、エールを送る。
「世の中の多数派は挑戦する者に無理だと言うが、そんな言葉に惑わされないでほしい」。
「環境や生い立ちなど、あらゆる困難があっても挑戦し続け、夢を叶える少数派は必ず存在するから。
翠果なら叶えられるよ」。
「お口プラスを離れても、私はいつもあなたの味方であり、ファンだ。」
数々のきっかけをくれたお口プラス東京五反田院を卒業し、今後新たなステップを歩む翠果さん。
翠果さんの門出を応援したい。
(取材・文 藤田香織)