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血の中の糖分が多くなるので、ベタついている。
そうなると血を薄めないといけないので、水分が欲しくなるのだ。
喉がかわくと、水分をたくさんとるので、普段より血液の中の水分の量が増える。
血の中の血糖の濃度を下げるためには、水分はとったほうが良い。
しかし、身体にとっては必要な水分量よりも、はるかに多くの水分が身体の中に入ってしまうのだ。
そのため、尿として体外に出ていくので尿の回数が増える。
本来、糖分は血液中から体内に取り込まれて身体の栄養になる。
糖尿病になると体内に糖分が取り込まれなくなり、血糖が高くなるのだ。
そうなると、身体の栄養にするための糖分が不足する。
栄養不足となれば、筋肉や骨などが溶けて栄養にするしかなくなる。
ますます痩せてしまうことになるのだ。
糖尿病になると、手足がしびれやすくなる。
初期症状としては、原因不明だが足先からしびれることが多い。
ぴりぴりとしびれるほかに、触られている感覚がなくなることもある。
このような症状を放置していると、血流がますます悪くなってしまう。
その結果、足が腐りやすくなってしまい、場合によっては足を切断しなければならない。
血液中の糖分が多くあると、血管がつまりやすくなる。
目の血管は、非常に細いために障害を受けやすい。
この細い血管がつまることで、目がかすんだり、蚊が飛んでいるようなものが見えたりする。
糖尿病は放置していると、全身に影響を与えて命を落とすこともある。
糖尿病は初期に発見できれば、薬物療法だけでなく、生活習慣を改善するだけで改善することも多い。
6人に1人はかかる疾患であり、他人事ではない。
早期発見して、適切な対応を取るようにしよう。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。