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痛みを感じる場所は、足の親指の付け根あたりが多い。
ビールには他のお酒に比べてプリン体が多い。
プリン体が体内で分解されると尿酸になって痛風を発症しやすくなる。
実は、お酒に含まれているエタノールが分解されるとともに、大量の尿酸が作られる。
つまり、どのようなお酒であっても尿酸値は上がってしまう。
尿酸は、基本的に尿から体外へ出ていく。
お酒を飲むと、尿が酸性になるので尿に尿酸が溶けにくくなり体内に残りやすい。
また、お酒によって尿が出やすくなるため、脱水傾向になるため、より尿酸が溶けにくくなるのだ。
ビール以外のお酒にも、プリン体が含まれる。
100mlあたりのプリン体含有量を比較すると、
通常のビールが3〜7mg、
地ビールが6〜16mg、発泡酒が3〜4mg、
日本酒が1.2mg、ワインが0.4mg、
ウイスキーが0.1mg、焼酎が0mg
である。
比較すると確かにビールに含まれるプリン体は多めではある。
実は、痛風は尿酸値が高いことだけでは発症しない。
急激に血中の尿酸濃度が変わることで起こりやすくなるのだ。
サウナや激しい運動などをした後は脱水気味になり、尿酸濃度が上がるので、特に発症しやすい。
ここでプリン体が多く含まれるビールを飲むと、より脱水になる。
その上、尿酸が作られるので、さらに尿酸濃度が上がってしまい痛風発作が起きるのだ。
痛風を起こすメカニズムとして、尿酸値の急激な変化がポイントとなる。
お酒を飲むと脱水状態になりやすく、お酒自体にもプリン体が含まれる。
痛風を予防するためには、お酒を控えることが重要だ。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。