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主人公の藤枝梅安は、腕の良い鍼医者として人の命を救う顔と、生かしておいてはためにならない悪人を、闇に葬る冷酷な“仕掛人”というふたつの顔を持つダークヒーロー。
舞台挨拶に登壇した出演者陣と監督は、撮影時のエピソードを振り返りながら、作品と時代劇のさらなる広がりを期待し、客席からは大きな拍手が送られた。
こんな寒い日に、数ある映画の中から『仕掛人・藤枝梅安』を選んでくださってありがとうございます。
梅安は仕掛人ですが、色々な迷いの中で正解を見いだせずに日々を過ごしているという点では、僕らと変わらない男です。
画面のトーンから美術、衣裳、メイクに関するまで、新しい時代劇としてどんなアプローチができるか、スタッフたちが知恵を練りに練りました。
俳優陣のお芝居ももちろんですが、時折現れる風景のショットが本当に美しいです。
最初のシーンからすぐに、梅安の世界に入っていけると思いますので、ぜひ楽しんでいただければと思います。
豊川さんから「梅安の相棒役に(私を)」というお話があったと聞いて、大変驚いたと同時にとても嬉しかったです。
実際にお会いして、すごく優しく、隣にいてくださると安心するイメージ通りの方でした。
彦次郎の武器である吹き矢は、ずいぶん練習しました。
壁にプスっと刺さるくらいなかなかの威力があり、ヒヤヒヤしながら相手に当たらないように吹いていました。
登場するお料理がどれもおいしそうで、ぜひ劇中で私たちが何を食べているかチェックして、料理監修の「分とく山」(東京都港区の日本料理店)さんへも、行っていただきたいと思います(笑)。
この10年、私自身生活が大きく変わり、以前のように演技できるのだろうかという思いもあったのですが、10年ぶりに天海(祐希)さんと共演させていただき、目標を決めてギリギリまで自分を追い込み努力する先輩の姿やたたずまいに、とても勉強させていただきました。
作中のオススメシーンは、梅安先生が鍼を構える手。すごく素敵なんです。
そして、愛之助さんが演じる彦次郎さんが、「梅安さん」と呼びかけるセリフ回し。
毬(まり)がはずむようなニュアンスがあって。それから、天海さん演じるおみのの「胸鎖乳突筋」がオススメです(笑)。
10年ぶりに菅ちゃん(菅野美穂)と一緒にお仕事ができて、とても刺激になりました。
彼女のこの10年の人生経験がお芝居の栄養になっていると感じましたし、撮影の合間に二人でお話もできて、嬉しかったです。それに、謙虚ですよね(笑)。
作中のオススメシーンは、全部です!
それくらい皆さんに楽しんでいただける映画になっていると思います。
ですから、皆さんがそれぞれ「あのシーンが好き」と言い合えるようになるくらい、何度も劇場に足をお運びいただけたら嬉しいです。