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伝統や環境を守りながら、暮らしを持続的で豊かに楽しいものにしてくれるサスティナブルなモノに触れ、地域に根差して取り組みに励む人たちと対話を重ねた神木さん。
神木さんが心から満喫して、「奇跡の県」と称した高知の豊かで懐深く、昔ながらで新しい魅力の数々が収録されている。
著者の神木隆之介さんは、「高知県は、過去『桐島、部活やめるってよ』の撮影でしか行ったことがなかったのですが、ドラマ『らんまん』の出演が決まった後に弾丸で行かせてもらったのと、今回は書籍とカレンダーの撮影で巡って、本当に素敵な場所だなと改めて実感しました』とコメント。
高知と聞いて最初にイメージしたのは、食べ物がおいしくて、自然にあふれていて、人がやさしい。そんな、いわばありきたりなものでした。
都会で育った僕にとって、それは「地方」と呼ばれる土地に対する漠然としたイメージそのものだったように思います。
そもそも僕にとって最初の高知体験は映画『桐島、部活やめるってよ』の撮影でした。まだ高校生だったこともあって出歩けず、ホテルと現場との行き来ばかりだったので、今回の旅で初めてしっかり高知を体感できました。
いま僕は再び高知県で、植物博士 牧野富太郎をモデルにしたNHKの連続テレビ小説「らんまん」の撮影に取り組んでいます。この旅はその撮影に入る前に、高知という土地を、牧野富太郎という人を知りたいという思いをもってスタートした旅でもありました。
俳優として大きなターニングポイントとなるような二つの作品が、ともに高知と深い関係を持つことに何か不思議なご縁を感じると同時に、いまの僕は「高知はどんな土地?」と聞かれてはっきり答えられる言葉を持っています。
その言葉は巻末のあとがきに記したいので、ぜひ最後に読んでもらえたらと思います。まずは、この本で僕と一緒に高知の旅を楽しんでください。