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まずは、鶏もも肉に重量の1%の塩をまぶし、キッチンペーパーにくるむ。その状態のまま、冷蔵庫で2晩寝かせる。
この「2晩」という期間がポイント。実際に作った人からは、「1日ではそれほど変わらず、3日だと水分が抜けすぎてかたくなる」といったコメントが寄せられている。
2晩寝かせたチキンをフライパンで焼くが、全農広報部担当者は「弱火で、中まで火が通るように、じっくりと時間をかけて焼くことが大切」と話す。
焼き上がったチキンは、いい味加減に仕上がっており、ソース付けずに食べてもおいしいという。
また、皮目を焼いたときに出る油で、野菜を焼くと、これがまた美味に仕上がるそうだ。
では、なぜ日本では、クリスマスにチキンを食べるのだろうか?クリスマス当日の12月25日は、イエス・キリストの誕生日。
キリスト教の信仰が深いアメリカやヨーロッパでは、キリストの誕生を祝い、感謝する風習があった。これがクリスマスの始まりだ。
そんな特別な日の料理の定番だったのが、七面鳥のロースト。しかし、明治時代以降にクリスマスの文化が根付いた日本では、七面鳥を入手することが困難だった。
そこで、七面鳥のかわりに、通常のチキンをローストして食べるようになり、それが一般化していったという。
(取材・文 小野貴弘)