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そこにいないはずの人影や謎の光が写真に写り込む現象、心霊写真。
それは墓場など多くの人の死体が眠る場所や、廃墟などのいかにも出そうな場所だけにとどまらず、神聖な場所であっても変わらない。
この写真は1964年にイギリスのノーサンプトンシャー州ウッドフォードに存在するセントメアリー・アンド・オールセインツ教会にて撮影されたものだ。
撮影者はこの教会を訪れた際、記念に何枚か写真を撮影して帰った。その当時は使用されていなかったため、聖堂内や祭壇も撮影することが出来たのだが、いざ現像してみると、誰もいなかったはずの祭壇の前に白い人影が写っていたのである。
動いているのか輪郭ははっきりとしていないが、祭壇の前に白い服の人物がうずくまっているように見える。よく見ると、黒い髪が背中の方まで伸びているようにも見られる。まるで祭壇に向かってかしずき、祈りを捧げているようにも思えるこの人影はいったい何なのだろうか。
祭壇の真正面でかしずくという宗教的な姿から、この人影については様々な説が唱えられてきた。
そのシルエットから戦に赴く前の騎士ではないかとする説や、ゆったりとした服を着ているように見えるためこの教会にいた修道士ではないかという説。黒く長い髪は女性のように思えるため、花嫁の霊ではないかとする説や、祭壇を清めている掃除婦ではないかとする説も存在する。
このように、非常に意見が分かれているため、写真に写った霊の正体は今でも不明のままである。
しかし、どの説にしても悪い霊であると解釈するものはない。やはり、この写真に写る人影がどこか敬虔さを想像させるからだろうか。
この人影、あなたにはどのように見えるだろうか?
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
【記事提供:リアルライブ】