7日深夜放送のラジオ番組「おぎやはぎのメガネびいき」でおぎやはぎの小木博明が、学生に対して金銭の貸与を行う奨学金制度に疑問を呈した。

 番組では、フジテレビの宮澤智アナウンサー(早稲田大学出身)が現在も奨学金を返済しているという話題から、“奨学金”にフィーチャーしてトークが発展。リスナーから寄せられた「僕も奨学金を借りて大学生活を送っています。奨学金はだいたい22歳から返済をはじめて、35歳ぐらいで完済するようになっています」という内容を紹介。

 小木は「35歳で返すシステムになっているんだったら、結婚できなくなっちゃうじゃん。35歳まで結婚できないでしょう。奨学金もあるのに」と奨学金制度に疑問を呈し、「ちょっとおかしいよね」と指摘。

 相方の矢作兼は「家のローン組めないもんね。本当は20代ぐらいで家のローン組みたいけど、35年ローンとか組むんだから…」と語り、小木は「かわいそうだな」と奨学生たちを思いやった。

 文部科学省の統計によれば、平成26年度の貸与者は約141万人、そのうち無利子奨学金人員が約45万人、有利子奨学金人員が約96万人。また同省から平成24年4月に発表された「(独)日本学生支援機構(JASSO)奨学金貸与事業の概要」報告書では、平均貸与総額において大学生が295.5万円、大学院生は378.7万円。返還中は約292万人、うち3か月以上延滞は約20.8万人となっている。ただ、あくまで平均貸与額なので、学生の中には800万円もの高額奨学金を借りている者もいる。返済期間は年収によって人それぞれになるが、大学及び大学院卒業後20年以内に月賦で返済する。

 最近では、大学を卒業しても就職できず奨学金が返済できないケースが多くなっており、奨学金が返済できず自殺する若者もいるという。日本社会において奨学金制度の問題は解決すべき問題の1つとして指摘されているが、まだまだクリアになっていないのが現状である。

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ