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NMB48は2月22日から『NMB48 Live House Tour 2016』と題したツアーがスタートした。今ツアーはチームごとに全国各地を回り、それぞれのチームが内容を考え、独自のカラーを打ち出していくコンサートである。
そのコンサートは、札幌でのチームNを皮切りにスタートし、既に終盤に差し掛かっているツアーだが、3月22日には、山本彩らが所属するチームNが、初日の札幌に続きZepp Tokyoで公演を行った。Zepp Tokyoといえば、2011年9月に、まだ一期生しかいない時代に『青春ガールズ全国出張公演』と題して公演が行われた場所でもある。当時のステージに立ったメンバーは、山本彩・上西恵・吉田朱里・岸野里香・山口夕輝。彼女たちにとっては、色々と思うところのある場所だったことだろう。当時はデビューして数か月の時だったが、その時はまだ知名度も低く、客席もまばらな感じで、8割も埋まっていなかった。それから4年半の月日が経ち、今回の客席は超満員。幕が開くと客席はチームNのチームカラーでもある黄色のサイリウムが会場全体に輝き、光の海のような輝きを見せて、メンバーを出迎えた。
そんな記念すべきオープニング曲となったのは『僕らのユリイカ』。しかも生バンドによる演奏だ。ギターでメインボーカルの山本彩を中心に、サイドギターに加藤夕夏・山尾梨奈、ベースに吉田朱里、ドラムに上西恵、キーボードに明石奈津子・西澤瑠莉奈、スネアドラムは太田夢莉が担当した。以前に大阪城ホールで行われた5周年記念コンサートでバンド編成を披露したことがあったが、ライブハウスという空間、しかもオープニングで見せてくれたのは、アイドルのコンサートでは考えられないこと。スタートからこれができるチームNの底知れぬパワーを感じさせてくれた。
スタートから迫力のステージを見せてくれたのだが、続いてユニット曲でもこれまでに無かった演出を見せてくれた。ユニット曲の最初に太田夢莉がひとりで登場するのだが、いきなり山本彩のソロ曲『抱きしめたいけど』を熱唱。失礼ながらあまり期待をしてなかったが、ステージでは、コンサートで初めてソロを歌ったとは思えないほど堂々と歌い上げ、太田の新たな魅力が引き出せた瞬間であった。さらに渡辺美優紀と柏木由紀の『ハートの独占権』では、西仲七海と本郷柚巴のドラフト研究生コンビが、渡辺と柏木の歌うセクシーとは掛け離れた感じだったが、12歳と13歳にしか作れない世界観を出し、NMB48の将来を担う2人のポテンシャルの高さをアピールできたことだろう。そしてユニットの最後は、山本彩の弾き語りによる『365日の紙飛行機』をソロで歌うのだが、歌い出しを聞いたところで、身震いがする程の破壊力があり、各所で歌われている曲でもあるが、本物を見せてもらった瞬間でもあった。しかも『365日の紙飛行機』は、4月27日に発売予定のNMB48の14thシングルに、山本彩ソロバージョンが収録されることも決まった。
コンサート後半には、チームNの楽曲、そしてシングルメドレーと続き、あっという間の2時間が過ぎて本編の幕は閉じた。会場が暗転となるとファンから会場に観に来ていた2月にNMB48を卒業した三秋里歩(元小谷里歩)にアンコールの発動リクエストがあり、三秋は客席から立ち上がり「アンコール行くぞ!」と掛け声がかかった。三秋の先導で客席一丸となって「チームN」コールが始まった。割れんばかりのアンコールに応えて、メンバーは再びステージに戻って来てくれた。アンコールでは『しがみついた青春』『ドリアン少年』『青春のラップタイム』の3曲を歌い東京の初日公演の終わりとなった。しかしここで終わることもなく、再びアンコールの声が掛かり、ダブルアンコールとなり、メンバーは最後ステージ登場。ここで客席にいた三秋を山本がステージに呼び込み、三秋も一緒に『てっぺんとったんで!』を歌い本当の終演となった。
なお本日(3月23日)もチームNのコンサートは、同会場で行われる。さらに3月30・31日には、Zepp Nambaでライブハウスツアーの千秋楽の開催が予定されているので、ツアーの最後まで見届けたいと思う。
取材/ブレーメン大島 (C)NMB48
【記事提供:リアルライブ】