【中山4R(3歳500万下、ダ1800メートル)】

 (4)マイティーゴールド
 ダートのエリート街道に乗るべく、初戦Vと同じ条件に照準を合わせてきた。そのデビュー戦は当馬を含めた前3頭が序盤からやり合う厳しい展開にもかかわらず、後続を完封。抜群の勝負根性を見せた。550キロを超す若駒らしからぬ馬体から繰り出されるフットワークは迫力満点で、昇級の壁はない。

 (10)ファンドレイザー
 昇級戦に加え、出負けする不利のあった前走で2着まで押し上げた内容が秀逸。その後はひと息入ったが、厳寒期に無理をさせず、馬体の成長を促されたことは今後も含めて、必ずプラスに出るはずだ。肝心の仕上がりも中間は長めから丹念に乗り込まれており、九分通り整っている。鞍上がルメールに手がわりするのもの心強い。 

 《ワイド》(4)(10)に3000円


【ブラッドストーンS】

 (12)ワイドエクセレント
 たった1Fの延長&短縮が走りに大きく影響する短距離馬は少なくない。当馬もその代表的な一頭といえ、ダ1400メートル<0014>に対し、ダ1200メートルは<2010>と水を得た魚のようにガラリ一変する。それを思えば、7F戦だった前3戦の凡走は完全に度外視できる。昨春には現級のこの条件で3着の星があり、能力は互角以上。叩き2戦目でベスト条件…陣営も狙いすましてきた感があり、もまれない外枠を引き当てたここは、巻き返しのチャンスだ。

《単勝》(12)に5割
《複勝》(12)に5割


【中山記念】

 (2)リアルスティール
 息の長い末脚が特長の当馬。菊花賞(2着)では、その持ち味を武器にGIタイトルの悲願達成なるかと注目されたが、またしても表彰台の真ん中に立つことはできなかった。明け4歳になったばかりで今後の可能性を否定するわけではないが、筆者の経験上、この手のタイプは先日、天国へと旅立ったステイゴールドの現役当時しかり、距離・展開・コース不問の器用さがある一方、勝利の女神からは常に二番目の男(?)として扱われているのかもしれない。
 とはいえ、馬券を買う側からしてみれば、軸馬としてこれ以上、頼もしい存在はいない。中山記念からの復帰は予定通りだし、目標が先にあるのは他の有力どころも同じこと。中間の動きから八分以上の態勢にはあるだけに、初戦から名脇役に恥じないパフォーマンスを披露してくれるはずだ。

 ≪複勝≫(2)に全額

※出走表などのデータは、必ず公式発表のものと照合し確認して下さい。

【プロフィール】
元スポーツ紙記者、中央競馬担当。記者時代は北海道シリーズを得意とし、函館記念4年連続万馬券的中の偉業も。現在も厩舎関係者と親交があり、フリーとして執筆活動を行っている。
 

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ