中畑清氏(62)とDeNA球団の間で“異例の契約”が交わされていた。「年末まではウチの所属で」ということで、中畑氏に対する取材窓口は、12月末までDeNAになっていたのだ。通常は11月までだ。
 「中畑氏は球界に新規参入したDeNAにメディアを連れてきてくれたと言っても過言ではありません。中畑監督にDeNAのことやラミレス新監督(41)のことを聞きたいとするメディアが多いことも分かっていましたから」(球界関係者)
 邪推だが、取材の窓口を務めたということは出演料の何%かは球団に入ったのでは…。

 しかし、中畑特需はまだ終わらない。
 中畑氏の古巣・巨人は高橋由伸(40)の監督就任を発表した。その巨人とDeNAは開幕第2節でぶつかる。両球団の新監督を知る球界OBとして、今も中畑氏の発言に注目が集まっているのだ。
 「両新任監督の性格を知っていますからね。DeNAの主力戦力は中畑氏が育てたようなものですし、きわどい内部情報だとしても、中畑氏が言えば、イヤミにはならないし」(TV局スタッフ)
 その中畑氏がヨシノブの監督抜てきについて、興味深い発言をしている。
巨人は「生え抜きのOB」から監督を選んできた。今回もそうだったが、現役のヨシノブの名前が出たことに対して、「やっぱり」という言い方をしていた。ペナントレース終盤に、そういった気配を感じたのではない。巨人の監督選考について「生え抜き」という言い方では説明不足だったのだ。
 選手経験のない人、選手兼任で巨人監督を務めた人もいる(大日本東京野球倶楽部時代を含む)。しかし、それはプロ野球の興行が整っていた時代のことで、藤本定義氏以降(1936〜42年)は、4番かエースに限られている。「伝統球団の重圧で人間教育を受けた者しか選ばれないし、務まらない」と、中畑氏は話していた。

 「中畑氏は初代のプロ野球選手会・会長でもあり、今後、ご意見番として選手会をサポートしていくとの情報も交錯しています」(前出・関係者)
 いずれ、中畑氏の口からDeNA球団が旧ベイスターズOBではなく、アレックス・ラミレス氏を新監督に迎えた理由も語られるだろう。当面は解説者だが、指揮官生活の疲れが癒えれば、いずれまたユニフォーム姿を見せてくれるのではないだろうか。「4番かエース」が巨人監督に迎えられる条件だとすれば、中畑氏も候補の一人だが…。

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ