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2016年は年始早々、ベトナムの北西部に位置する省にて、金属製の奇妙な球体が空から落ちてくるという事件が発生した。イエンバイ省で金属製の球体が2つ、大きさは一抱えもあるほどだった。隣のトゥイェンクアン省では更に大きな45キロもの重さの球体が発見されている。
一昔前ならUFOが墜落した、と騒動になるかもしれないが、こちらの落下物は調査の結果ロシアの人工衛星などの部品、つまりスペースデブリの一種である可能性が高いとされている。
さて、真偽はさておいてUFOが墜落した!?と注目を集めた事件はロズウェル事件を筆頭に幾つもある。1965年12月9日、ペンシルバニア州にて轟音とともに夜空を横切る奇妙な火の玉が目撃された。目撃者によれば、その火の玉は地面に近づいたところで着陸態勢に入る動きをみせたという。この火の玉は多くの人に目撃され、ミシガン州やオハイオ州、カナダからも目撃証言があった。そして、火の玉はペンシルバニア州ケックスバーグの森の中へと落ちていった。墜落現場には軍が向かい、多くの人が目撃していたことから多くの野次馬やメディアも現地へ集まったが、一足先に到着していた軍の規制で森の中に入ることは出来なかった。軍の調査は夜になっても終わらず、やがて人々は待ちくたびれてその場を離れてしまった。しかし、現場に残っていた人たちは深夜になって軍のトラックが何かを運び出しているのを目撃している。そして翌日地元の新聞の一面に、「未確認飛行物体がケックスバーグの森の中に墜落」という見出しの記事が掲載されたのである。
ちなみに、森の近くにいたため軍が規制線を張る前に墜落現場にたどり着くことができた人も少ないながら存在する。彼らによると、墜落した物体はドングリないしは円筒形で、基部には別の金属が帯状に巻かれており、そこにはエジプトのヒエログリフに似た奇妙な文字が描かれていたという。この形状がナチス・ドイツが秘密裏に開発していたベル状の兵器と似ていたことから、戦後に「ナチスの秘密兵器が落下していた!?」とする説が語られたりもした。
現在では、森に落ちた飛行物体は旧ソ連の人工衛星コスモス96だったのではないかと見られている。コスモス96は旧ソ連が金星探査のために打ち上げた。この人工衛星も形状がベル型で下部に帯状の金属があるデザインになっている。
また、当時の人々にとってロズウェル事件がまだ身近な時代だった点もあるだろう。あの事件のように、謎の円盤がまた墜落したのだ…という事実は人々の興味と好奇心と期待を煽ったのではないだろうか。
現在、ケックスバーグの土地には事件を記念して墜落したUFOを象ったモニュメントが建立されている。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
【記事提供:リアルライブ】