ビデオリサーチ社が半年に1回調査している「テレビタレントイメージ調査」8月度(第86回)の結果が発表された。同ランキングは“好感度”を示すものだけに、タレント側にとっても、看過できないものだ。

 前回発表された2月度と比較すると、男女とも、上位陣の顔ぶれはほとんど変わりがない。女性部門では、毎回、浅田真央(フィギュアスケート)と綾瀬はるかがトップ争いをしているが、その状況は今回も同様。前回は2人が首位タイに並んだが、今回は浅田が単独トップで4連覇を達成。綾瀬は惜しくも2位だった。

 3位はDREAMS COME TRUE(前回4位)、4位は天海祐希(同3位)と続き、5位にはママになった効果が出たのか、上戸彩が前回11位からアップした。

 一方、男性部門では、前回、首位から陥落した阿部寛(同2位)がトップに返り咲き。2月度、首位だったテニスプレーヤーの錦織圭は14位に急降下した。
 前回、9位だったタモリが2位にランクアップ。これは、NHKで放送を再開した「ブラタモリ」効果とみられ、「笑っていいとも!」が終了しても根強い人気をもっているようだ。

 3位は福山雅治(同5位)、4位は松岡修造(同6位)、5位は明石家さんま(同4位)となっており、この3人は常に上位をキープしている。

 飛躍的に順位を上げたのが、女性では吉田羊、男性では小日向文世。吉田は前回の188位から25位まで急上昇。小日向も84位から34位にランクアップ。

 吉田は「純と愛」が売れるきっかけとなり、小日向は「まれ」で人気が上がっただけに、2人とも、まさに“朝ドラ効果”。今や、連ドラの貴重な脇役として、各局に引っ張りだこの状況だ。

 逆に、今年度のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」で主演を務める井上真央は、前回38位、今回36位タイで好感度はほぼ変わらず。視聴率は低迷続きで、こんなところにも影響が出たようだ。

 浅田はこれから、フィギュアのシーズンが始まり、阿部は10月期の「下町ロケット」(TBS)で3年ぶりに連ドラの主演を務めるだけに、来年2月度の調査でも、いずれも強さを発揮しそうだ。

☆女性タレント人気度上位10
1位 浅田真央
2位 綾瀬はるか
3位 DREAMS COME TRUE
4位 天海祐希
5位 上戸彩
6位 杏
7位 ベッキー
8位 ローラ
8位 新垣結衣
10位 松たか子

☆男性タレント人気度上位10
1位 阿部寛
2位 タモリ
3位 福山雅治
4位 松岡修造
5位 明石家さんま
6位 所ジョージ
7位 渡辺謙
8位 阿部サダヲ
9位 マツコ・デラックス
10位 イチロー

※調査は8月1日〜同9日にかけて、訪問による質問紙留置法で実施された。対象となったのは東京駅を中心とした半径30キロ圏内の満10歳〜69歳の男女で、男性タレント、女性タレント、それぞれに対して565人が回答
(坂本太郎)

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ