最終章「明治編」に突入したNHK大河ドラマ「花燃ゆ」(井上真央主演/日曜午後8時〜)が、のっけから自己ワースト視聴率を更新してしまった。

 9月6日に放送された第36話の視聴率は9.3%(数字は以下、すべて関東地区)で、過去最低だった9.4%(第20話=5月17日)を下回ってしまった。これで、1ケタ台は通算5度目となった。

 原因として考えられるのは、裏でテレビ朝日が急きょ放送した「U18野球ワールドカップ2015決勝 日本対アメリカ」が18.6%の高い視聴率をゲットしたことで、それが大きく影響したものとみられる。

 「花燃ゆ」は第34話(8月23日)でも1ケタ台(9.6%)を記録したばかりだが、この際は日本テレビの「24時間テレビ38 愛は地球を救う」ファイナルが26.7%をマークしたのが響いた。

 一時は10〜11%台が続いていた同ドラマだが、ここ最近は12%台も多くなり、わずかながら視聴率は上昇傾向にあった。しかし、裏で高視聴率を獲る特番が放送されると、急降下する状況が続いている。

 「明治編」では舞台を群馬に移し、新たなキャストとして、三田佳子、江守徹らが投入されるが、正直、視聴率的にテコ入れになるかといわれると期待薄。

 このまま、現状の視聴率で推移するようなら、大河ドラマ史上ワースト視聴率となった「平清盛」(2012年=松山ケンイチ主演)の全話平均12.0%を下回る可能性も出てくる。NHKとしては、なんとかそれだけは回避したいところだろう。

 残すはあと14話。「明治編」での浮上に期待するしかないが…。

(坂本太郎)

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ