毎月1回、太田プロダクション所属のお笑い芸人が熱戦を繰り広げる定期ライブ「月笑」。7月に開催された同ライブで「パーマ大佐」が初優勝を飾った。そんな期待の新星にインタビュー。話を聞いた。

 −−今回、月笑ではじめての優勝となりましたね

 ネタが終わった後に先輩方が、「パーマ、1位いったんじゃない?」という感じで言ってもらえました。ただ、まだまだ下っ端ですし、まだ1位は無理だろうと思いつつ…。でも手ごたえはありました。

 −−まだ、21歳。これまでの経歴は?

 高校を卒業して、すぐに別の事務所にいたのですが、すぐに事務所のお笑い部門が閉鎖されてしまって、そこから2年くらいはフリーの立場で事務所を探していました。太田プロはトップリードさんなど面識のある先輩がいたことと、以前の事務所で一緒だったタイムマシーン3号さんがいること、そして尊敬する劇団ひとりさんもいる事務所であったので決めました。

 −−次回はMCも担当になります。

 タイムマシーン3号さんとかは、後輩がネタをやった後にいじったりすることもあります。ただ、僕のような一番の下っ端がMCをするとなると、イジるのは失礼なような気もしますし、そもそも人をイジるようなキャラでもないので、月笑史上はじめて、人のネタを褒めまくるというMCになるかもしれません(笑)。逆に僕はボキャブラリーが足りないところがあるので、そんな僕を先輩たちにイジって欲しいです。

 −−実は、家は音楽一家ということですが

 母がピアニストであったため、2歳から小学校6年までピアノの英才教育を受けていました。毎日6時間、ピアノを弾く日々でした。ただ、発表会などで拍手はもらえるのですが、いったいお客さんがどんなことを思っているのかまでは、わかりませんでした。感動してくれているのか、つまらない演奏だと思っているのか…それが僕の中で疑問でした。また、ピアノ漬けの日々だったので、友達と遊んだ経験があまりなくて、小学校の時は孤立していました。

 −−ネタではウクレレを使うこともありますね。他に楽器は?

 楽器は幅広く扱えます。ピアノや打楽器系、笛系。また、オデコで鍵盤ハーモニカを弾くことができます。

 −−そんな音楽漬け生活から、なぜお笑いに?

 M-1でブラックマヨネーズさんのネタを見て、拍手とともに笑い声をもらえることに感動を覚えました。それをきっかけにお笑いヲタクみたくなりました。中学生の時にはR-1グランプリのDVDを借りてきて、完全にコピーしてクラスメイトに見せたら、すっごいウケたんです。そこから仲の良い友達もできて、笑わせると友達もできるってことに気付いたんです。

 −−現在、お母さんはお笑いをやっていることについて、どんな反応ですか?

 最初は反対されたんですが、地道に活動していると、「見に行くね」って言ってくれるようになって、応援してくれるようになりました。はじめて月笑に出る時も見に来てもらえました。

 −−最後に次回の月笑への意気込みをお願いします。

 これは、どうしても言いたかったのですが、4月の月笑で優勝したパニーニさんは、MCを担当した時に、降格をしてしまいました。僕はとりあえず、連覇ではなく、残留を目指したいです。

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ