ロザン菅広文(2013年2月撮影)

お笑いコンビ「ロザン」の宇治原史規(49)と菅広文(48)が26日放送のMBSテレビ「よんチャンTV」(月~金曜午後3時40分)に出演。神戸市中央区のマンションで女性が刺殺された事件を受け、加害者の再犯防止や、防犯カメラの抑止力について言及した。

刑事確定記録によると、谷本将志容疑者(35)は22年5月、神戸市内のマンションに侵入し別の女性の首を絞めたとして傷害罪などに問われ、神戸地裁が同年9月、執行猶予付きの有罪判決を言い渡し、その後確定した。

判決文によると、路上で見かけて一方的に好意を抱いた女性に対し約5カ月ストーカー行為を継続。オートロック玄関から女性の後に続きマンションに侵入、帰宅する女性がドアを開けた際に室内に押し入っていた。裁判長は「再犯が強く危惧されると言わざるを得ない」と述べていた。

宇治原は「加害者の人権という話で、非常に難しいというか…被害者を守らずして加害者の人権の話をするのは違うだろうという、気持ち的には僕もそういうふうに思ったりするんですけども。『再犯が強く危惧される』と、これは裁判官からの言葉ですので、専門家の意見というふうにとらえていいと思うんですけれども。専門家が『再犯が強く危惧される』と思われた時に、それを防ぐための教育なのか、治療なのか、何がしかのアプローチをするというシステムを、もう少しできないのかな」と再犯防止策について指摘した。

一方、菅は「法的には(人権への配慮は)分かるんですけど、僕が仮に被害者の親族やとしたら、『同じようなことが前にあったやん。ほな止めれたんちゃうの?』って思うと思うんですよ。大半の人が(同じように)思うと思うんです。この『思う』という気持ちを、法律に組み替えていくことをしないと、やっぱり隔たりみたいなのがどうしても生まれるような気がしてしょうがない」と、法的な見解と一般的な国民感情との乖離(かいり)に言及。

また、「防犯カメラが抑止力になっているという考え方自体を、変えていかなければいけないのかなと思うんです。防犯カメラ自体が多すぎて、基本的にあるものやから、抑止になっていない可能性もあって。(今回の事件が)どうか分からないですけど、『映ってもいいんだ。それよりも…』ってなってしまった場合には、もう止められないじゃないですか」と疑問も口にした。

「いかに事前に防ぐかということは考えないといけない。すべての人権を考えた場合に、どうしていくかというのは、話し合わないといけない」とも投げかけていた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 ロザン菅、神戸女性刺殺事件で「防犯カメラの抑止力」に持論「考え方自体を変えていかなければ」