坂本冬美、最新曲は「意外と浪花の歌を歌っていなくて。万博があるからって便乗して作りました」
演歌歌手坂本冬美(58)、女優一路真輝(60)、歌舞伎俳優中村梅雀(69)が26日、大阪市内で「坂本冬美特別公演」(10月10日~31日、大阪新歌舞伎座)の取材会に出席した。
公演は第1部が舞台「弁天お春騒動記」で、坂本が明治時代の瓦版屋お春を演じる。第2部は「坂本冬美Premium Stage2025~綺羅星たちのうた~」の構成となっており、坂本は「一路さん、梅雀さんと演歌歌手の私とは思えないくらい。今までにないステージに気合十分です」と笑顔を見せた。
第1部の脚本を手がける齊藤雅文氏については「私の三の線を気に入ってくださってる」といい、仲間と美術品競売を通じ、時には詐欺まがいの商いを行ってでも貧民街の支援を行っている瓦版屋のお春という役に「『おもしろそうやん、この役』ってくすぐられる役。冒頭から笑いそう。私の隠れてる部分を引っ張り出してくれているのかな。ワクワクするような役です」と笑った。
瓦版屋にちなみ、“即席記者”に変身した坂本は「来年でキャリア40周年。常に表舞台でお仕事をなさってきて、新しいカンパニー入るときはどんな気持ちなのか?」と2人に質問。芸歴60年の梅雀は「最近はどこの現場に行っても最高齢。構えられちゃうけど、それを崩す。初心者です、みたいな感じで接している」と話すと、来年に芸歴45周年を迎える一路も「そんなに長いことをやってると本人は気付いていないけど、周りは構えてらっしゃる」と同調しながら、「私は出口で転ぶので入ってきやすいみたい」と笑いながらアドバイスした。
一方、第2部の歌では「また君に恋してる」「夜桜お七」など、坂本のオリジナルナンバーはもちろん、一路、夢咲ねね、竹内將人によるミュージカルや梅雀のベースも披露される。坂本は「たっぷり歌ってもらって。とにかくプレミアムですから。スペシャルじゃないプレミアムなステージをぜいたくにご出演していただく」。
自身の最新曲「浪花魂」も歌唱予定で「意外と浪花の歌を歌っていなくて。『万博があるから』って便乗して作りました。今回はこの曲でド派手に終わろう、ラストはド演歌で締めたい。メリハリのきいた構成にしてます」とアピールしていた。