伝説のジャンプ編集長「ドラゴンボール」テーマパークめぐる記事に言及「非常に戸惑った」
「週刊少年ジャンプ」の元カリスマ編集者、鳥嶋和彦氏が23日深夜放送のJ-WAVE「TOKYOM.A.A.D SPIN」に出演。中東サウジアラビアで建設が予定されている人気アニメ「ドラゴンボール」のテーマパークに関する自身の発言について、あらためて経緯を説明した。
鳥嶋さんは 「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などの作品で世界的な人気を誇った漫画家の鳥山明さんをデビューに導いたことで知られる。このほど、「『ドラゴンボールのテーマパークは作るべきじゃない』伝説のジャンプ編集長がサウジの計画に大反対するワケ」の見出しが付けられたインタビュー記事が公開されていた。
鳥嶋氏は「ネットの記事をアップされたのを見てびっくりしたのが、僕のダイヤモンドオンラインの取材が約2時間答えて、その中でいくつかに分割して、これが最後かな、この話題が出てきて。今回取材を受けたのは、僕が小プロ(小学館集英社プロダクション)から出した『ボツ』という単行本の内容についてに答えるって形なんですね」と明かした。
鳥嶋氏は「ライターの取材趣意書がこのダイヤモンドオンラインの名前でメールをプリントアウトしたものがここにあるんですが、これを見ると、『掲載前に確認していただき、1記事3000文字前後を予定しております』と、いうふうになってるんですよね。これが今回、僕に全くチェックの依頼もなくアップされと。その上で載ったものが、突然サウジアラビアのテーマパークっていうのが取材の話題の中でいきなりふられて、なおかつ僕が『個人的に賛成できかねる』って言ったら畳みかけるように質問が出てきている。で、見出しが『大反対』、『吠える』。『吠える』っていうのは大声で叫ぶとか、そういう意味だと思うんですよ。あたかも僕がテーマパークに怒っていて、以下のような発言をするというような、そういう取材態度、取材時の雰囲気がっていうあおりになってるんですね。非常に見て戸惑った」と語った。
鳥嶋氏は「なおかつ、サウジアラビアの施設だから反対したわけじゃないんですよ。そこをネットの反応を見ると中近東サウジアラビアの施設だから反対しているような、そういう受け取られ方、切り取りもある。僕が施設を反対した最大の理由は、日本の子どもたちを無視してやってるんじゃないかっていう。例えば言い方悪いですけど、アメリカでディズニーが映画を作って、ディズニーランドがあるじゃないですか。アメリカのディズニーランドがあるから日本にもあり、海外のいくつかのところにもあるわけですよ。これをアメリカでディズニーランドを作らずに、日本とか海外に作るか、って話ですよ。というような事も含めてね、非常になんだろうな、このオンラインの記事が質問の仕方、それから見出しの書き方を含めて、意図的に作られていて、僕の言っていることを正確に伝わらない。僕が受け答えしたことを正確に伝えてくれている感じがしなくて。あらためて送られてきた趣意書を見ると、やっぱり僕がチェックできる形になっているのに無視されている。このあり方がどうなんだろう。考えざるを得ない」と明かした。