竹野内豊主演「雪風 YUKIKAZE」週末3日間で興収3億突破の好スタート
竹野内豊(54)が主演し、終戦の日の15日に公開された映画「雪風 YUKIKAZE」(山田敏久監督)が、17日までの3日間で興行収入(興収)3億円を突破した。
配給のソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとバンダイナムコフィルムワークスが18日、発表した。週末3日間で興収3億1459万2580円、動員23万2999人を記録。全国で公開前に開催された先行上映分を含めた累計興収は、3億1972万9180円で、興収10億円突破も見据える好スタートを切った。
「雪風 YUKIKAZE」は、米国をはじめ、戦勝国からも“世界一の幸運艦”などとたたえられ、大日本帝国海軍で沈むことなく終戦を迎えた唯一の駆逐艦「雪風」を、史実に基づきフィクションとして描いた作品。竹野内は劇中で、さまざまな資料を基に生み出されたオリジナルキャラクターの艦長・寺澤一利を演じた。
兵を束ねる先任伍長・早瀬幸平を玉木宏(45)ミッドウェイ海戦で沈没した巡洋艦から海に投げ出され、雪風に命を救われた若き水雷員・井上壮太を奥平大兼(21)早瀬の妹サチ役を當真あみ(18)寺澤の妻志津を田中麗奈(45)が演じた。また、天一号作戦(沖縄水上特攻)を敢行も、45年4月7日に九州南方海域で行われた坊ノ岬沖海戦で撃沈された戦艦大和と運命を共にした、実在の大日本帝国海軍・第二艦隊司令長官・伊藤整一を中井貴一(63)が演じた。
15日に全国358館で封切られた中、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた初日舞台あいさつの冒頭では哀悼の意を表し、黙とうも行われた。
竹野内は「(撮影前は)雪風の存在は存じなかったんですけど…私は、とても印象に残っているのは、今まで何げなく使っている『助け舟』という言葉の意味を、感じることができました」と口にした。「多くの人が救いを求め、助け舟が本当の意味で必要な世の中に、作品が送り出されるのは偶然ではなく、何かの必然だったのではないか? と思っております」とも語った。