制作発表に登壇した、前列左から勝野雅奈恵、娘の八瑠子、小関舞、キャシー中島、勝野洋、藤本リリー、吉川友、和田珂音、後列左から鈴木聖奈、上島尚子、洋輔、佐藤佑哉、神山大和、藤原基樹(撮影・村上幸将)

キャシー中島(73)が原案プロデューサーを務め、夫の勝野洋(76)が主演する、勝野劇団公演VOL,8,5「横浜グラフィティ・ダイアリー~あいつら、本当に格好良かったよ~」製作発表が14日、都内で開かれた。席上で、24年の勝野の芸能生活50周年記念公演「ホテル・モントブランク 2024」で俳優デビューした、脚本・演出の次女・勝野雅奈恵(43)の長女・八瑠子(はるこ=8)がキャシーの幼少期役で出演することが発表された。

勝野劇団公演は9回目で、今作は16年に上演されたキャシー中島の若き日を描いた「横浜グラフィティ」をベースに、ダイアリー形式で再構成したスピンオフ作品。雅奈恵は「初演を書いた時、おなかの中にいて妊婦だった。再演の時は、抱っこしながら演出した。今回、彼女が出演するのがストーリー」と、八瑠子に視線を送り、感慨を口にした。

そして「去年、初舞台を踏んで、自分の力で出番を増やした。クリスマスに、サンタクロースに『せりふをください』と言った。役、しかも、おばあちゃんの役。(孫は)勝野劇団に育てられている思いがある。冥利(みょうり)に尽きる」と言い、八瑠子を見つめた。

キャシーは「3歳の時、クリーブランド丸、という船で横浜に来て、日本での生活になりました。八瑠子は今、8歳ですが、私が母とやっと暮らせるようになったのが9歳。おばあちゃんという、育ててくれる方のところで暮らしていた」と自身の幼少期を振り返った。

さらに、「あの時は、ハーフと言わず『合いの子』と言われた。『合いの子』たちが、あの時代を暮らすのは、いじめがあり大変だったが、母からは『米と日本のいいところを取った』と言われ、強い子に育った」と続けた。

そして「母と暮らし始めた頃の話を、雅奈恵が書く。うれしいのと、大丈夫かなという気持ちがある。頑張ってね、八瑠子」と呼びかけた。

勝野は「八瑠子は去年、出た時から、自分の孫がこんなに小さくて、大丈夫かなと思ったら『せりふ、もっと、ちょうだい』と言う子になった。『洋、私のせりふある? どれくらい?』と聞いてくるし、僕が練習すると『こう言った方がいい』と言う…頼もしい、稽古している横で育ったので…楽しみな子です」と目を細めた。

すると、キャシーが「昔は『孫の自慢なんて…そんな孫のことばかり言うの、大嫌いだ』と、勝野さんは言っていた。今の勝野を見ていると、孫自慢どころじゃない。どう変わったの?」と、すっかり“ジジばか”になったと勝野にツッコんだ。勝野は「最初は『ばかたれ、孫の話なんかするな』と思った。でも、生まれてみたら…かわいくてね」と、目を細める。

八瑠子が「(せりふは)読んで、書いたら覚えられます。(芝居)楽しみです」と言うと、勝野は「同じ舞台に立つシーンもある。ヤバいね。おちょくる…俺といるのを楽しんでいる。舞台で出ないようにしないといけないね」と笑った。

また、衣装を担当する長男洋輔(41)が「(八瑠子と言い合う時)ものすごい大きい声で父が怒る」と言えば、雅奈恵は「最後に負けるのは洋」と笑った。

それでも勝野は、八瑠子から「(おじいちゃんは)格好良い」と言われると即、小遣いを渡そうと手を懐に入れた。キャシーから「子どもの時は、子育てに参加せず、ほぼワンオペ。今は、八瑠子を迎えに行くのが楽しみ。勉強も見てるし、アイスクリームを3人の孫のために買い、冷蔵庫がどうするの? って感じ。私に買ってきたことがない変貌。私が大事にされなかったと感じる今」と追及されると「こんなに大事にしてきただろう」と慌てた。

八瑠子は今後、俳優を目指すか? と聞かれると「将来は分かりません。女優は、ちょっとだけ…以上です」と言い、笑った。それを聞いた勝野は「反対です。この世界は大変だから、子どもたちも×。女優さんが大変。本人の意思ですが、基本的には反対」と笑いつつもNGを出した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 キャシー中島の孫八瑠子が勝野劇団公演でキャシーの幼少期役で出演、勝野洋はジジばかさく裂