「聖闘士星矢」主題歌「ペガサス幻想」歌ったNoBさん死去、61歳腎臓がん 7年前から闘病
人気アニメ「聖闘士星矢」のオープニング主題歌「ペガサス幻想」やエンディング主題歌「永遠ブルー」などを歌った「NoB」こと歌手の山田信夫さんが、腎臓がんのため今月9日に亡くなっていたことが13日、明らかになった。所属事務所が発表した。61歳だった。
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NoBさんの公式サイトで「弊社所属アーティスト、NoB(山田信夫)が令和7年8月9日午後1時39分、闘病の末入院先の病院で、腎臓がんのため永眠いたしました。ここに生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げるとともに、謹んでご報告申し上げます」と伝えられた。遺族の意向により既に通夜、告別式は関係者で済ませており、ファンに向けては後日お別れの会を予定しているという。
昨年4月には脳腫瘍を患い、出演予定だった海外公演を取りやめ、治療とリハビリを行うと所属事務所が発表。また今年2月には、7年前に腎臓がんと診断されたが公表せずにライブ活動を行ってきたことや、一部イベントへの出演取りやめなどを発表していた。
その後も体調と相談しつつDAIDA LAIDAなどのバンド活動や、ライフワークのソロライブ「艶や歌」などを開催。6月28日には大阪で「艶や歌」を行い、ファンとの打ち上げの様子をX(旧ツイッター)に投稿し「東京も頑張るかんね!」と伝えていた。
NoBさんとMAKE-UPやOSAMU METAL 80’s(オサメタ)などでともに活動した、40年以上の盟友でキーボーディストの河野陽吾(62)は日刊スポーツの取材に、昨年NoBさんが脳腫瘍を患っていた当時を「医療と薬の進化と、本人の生きる力で奇跡の復活を遂げていました」と振り返った。NoBさんの旅立ちに立ち会い、「とても安らかな顔をしていました」と明かした。
オサメタでドラムを担当している藤井修は「『天国の方が楽しそうだけど!俺はもう少し修行してから後追うから!再会したら、またバンドやろうぜって!』と手紙を書きました」とコメントした。【川田和博】
◆山田信夫(やまだ・のぶお)1964年(昭39)1月20日、大阪府生まれ。83年、ラウドネスのドラマーだった樋口宗孝さんのソロアルバム「DESTRUCTION~破壊凱旋録~」にボーカルとして参加。84年、MAKE-UPでデビュー。同バンド解散後はさまざまバンド、プロジェクトへの参加と並行しソロでも活動。アニソン歌手として国内外で活躍した。血液型A。