父は米軍兵士のマイケル富岡「基地の中で育った」幼少期「遊んでいるところに戦車が」体験明かす
マイケル富岡(64)が9日、東京・池袋のシネマ・ロサで、映画「ハオト」(丈監督)の公開記念舞台あいさつに登壇した。
同映画は戦後80周年記念映画として、2005年に舞台で上演されたものを映画化した作品。映画の舞台は太平洋戦争末期の精神病棟で、病院内と外界を対比することで戦争の狂気を描く。マイケルは日系のソ連大使・ロモフを演じた。
この日、急きょのあいさつ参加となった。戦時中を舞台にした映画に出演したことを受けて「個人的な話になるが、自分の父は米軍の兵士で、僕は基地の中で育った。母は日系なので、戦争の話は両方から聞いている」と話した。
基地で過ごした自身の幼少期の体験について「遊んでいるところに戦車があったり、基地ってそういうこと」と軍の存在を身近に感じていたと話した。「母方の祖父も戦争に行っていて、父も戦争に行っていて。(日本とアメリカの)両方のストーリーを聞いていた」と続け、「ロモフという役は仲介。今後、両方(の国)のことがよくわかっていて、落としどころを見つけられる『スーパー仲介人』が地球を救っていくのかな」と平和を願った。