22年前のHALCALIのHALCA(左)とYUCALI

2人組女性ラッパー・ユニット、HALCALI(ハルカリ)が22年前に歌った「おつかれSUMMER」がアジア圏から米国に飛び火し、世界的に日本の“平成レトロ・ブーム”が巻き起こっている。「おつかれSUMMER」は、TikTokの総再生回数が16億回を突破。音楽配信サービス「Spotify」のバイラル・チャート50でもランクインを果たした。

HALCALIは、HALCAとYUCALIによる音楽ユニット。2003年(平15)1月にシングル「タンデム」でメジャー・デビューを果たした。プロデュースしたのは、人気ヒップホップグループのRIP SLYMEのメンバーだったRYO-ZとDJ FUMIYA。

3枚目のシングル「ギリギリ・サーフライダー」がオリコン・チャートでベストテン入りして、デビュー1年後に発売したファースト・アルバム「ハルカリベーコン」(03年9月)は初登場5位にランクインした。

「おつかれSUMMER」は、アルバム「ハルカリベーコン」の収録曲だが、当時はあまり話題にならなかった。ブレークのきっかけは、アジア圏の音楽ファンによって投稿されたTikTokの画像がバズったことから。今年4月にRIP SLYMEが5人体制での活動を再開したこともプラスに影響した。

今年に入ってアジア各国でクローズアップされたことを、発売元のフォーライフでは「斬新なヒップホップと彼女たちの音楽性が見事に融合した。TikTokでは国内外の人気クリエーターやダンサーによる投稿で大変なにぎわいを見せていましたが、HALCALIの場合は、最近の傾向として新たに2人組男子、中でも10代後半のダンス動画が大バズりしているようです」と分析している。

ビルボードのジャパニーズ・ソングス・チャートでは25位から一気に8位にジャンプアップ。Spotifyの音楽配信も月間リスナー100万人を突破、デーリー30万回を超える再生数をたたき出している。さらに「Spotify」が独自に指標化したランキング「バイラル・チャート」では、マレーシア、タイ、ベトナム、カザフスタン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、韓国といった国々で人気を見せる。8月3日時点で日本、アメリカを含む35カ国のバイラル・チャートでトップ50にランクインするなど、世界各国でHALCALI旋風が起こり始めている。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 HALCALIの「おつかれSUMMER」がアジアから米国へ 日本の“平成レトロ・ブーム”