脳科学者・中野信子さん、広末涼子容疑者めぐり「みだりに臆測で傷つけるのは厳に謹んで」と苦言
脳科学者の中野信子氏は11日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」に生出演。高速道路を自動車で走行中に事故を起こした後に搬送された病院で、女性看護師を蹴るなどしてけがを負わせたとして傷害の疑いで逮捕、送検された俳優広末涼子容疑者(44)をめぐる臆測を念頭に、苦言を呈した。
番組では、静岡県警が10日、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、静岡県警が都内の広末容疑者の自宅を家宅捜索した背景について、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士の解説をまじえて報じた。静岡地検浜松支部が10日、広末容疑者の19日まで10日間の勾留請求を認めたことにも触れながら、同容疑者の事故前からこれまでの流れを報じた。家宅捜索では、違法薬物などは発見されなかったことも分かっている。
番組MCの大下容子アナウンサーに「違法薬物は体内からも検出されていないと伝えられていますし、家宅捜索で見つかっていないと伝わっている。ここまでの流れをどう見ていますか」と問われた中野氏は「違法な薬物が見つからなかったというのはファンの方も含めて、そこはホッとされたのではないかと思います。これからどうなるか分かりませんが…」とした上で、これまでに伝えられた逮捕前後の広末容疑者の言動を念頭に置いてか「なかなか心の問題というのは扱いが難しい。広末さんは『病識』がないということなので、あまり広末さんを傷つけることなく調べが進んでいくといいなと思います」と述べた。
一方、大下アナに「追突事故、傷害事件について、取り調べにきちんとお話ししてもらいたいですね」と問いかけられると、中野氏は「そうですね」と応じた上で「こういった事件、全般そうなんだと思いますが、人を傷つけた人なら何をしてもいいという風潮になってしまうのが、私はとても残念なことだと思っている。人を傷つけた人なら傷つけてもいいという、法は日本にはありませんので」と訴えた。
広末容疑者をめぐりさまざまな臆測が出ていることを念頭に「私の刑と書いて『私刑』は日本では許されていませんので、こういうふうに話題になってしまった人を、みだりに臆測で物を言って傷つけるのは、厳に謹んでいただきたいなというふうに思います」と語った。