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Trickstarに所属する明星スバルは、明るく無邪気な性格。
落ち着きのないところもありますが、何事も前向きに捉えられるユニットのムードメーカーです。
誰に対してもフレンドリーで、気心の知れた人に対してはとことん人懐っこいタイプ。
夢ノ咲学院2年生の3月には、卒業する英智から「学院のトップアイドル」の称号を譲り受けました。
天祥院英智は、fineのリーダーで、天祥院財閥の御曹司。
ESの事務所のひとつである、スタプロの代表も務めています。
幼い頃から病弱だったために入院生活が長かったこともあり、思慮深く穏やかな性格。
一方で、やや強引な一面もあり、たくさんのアイドルを輝かせ「アイドルを文化の高みに引き上げる」ためならば、自分が悪役になることも厭いません。
スバルと英智は夢ノ咲学院の先輩後輩の間柄です。
英智は、2年生のときに腐敗しきった学院を「五奇人討伐」の革命によって改革。
以降もドリフェス制度を布き、学院きっての最強ユニットfineのリーダーとして、生徒会長として君臨しました。
しかし、今度はドリフェス制度のせいで辛酸をなめるアイドルが出てきてしまうことに。
ドリフェス制度を重視する生徒会に反旗を翻したのが、スバル擁するTrickstarでした。
それぞれのユニットはドリフェスで衝突。
最終的にTrickstarの勝利によって革命が達成されますが、以降はそれぞれ「統治者」と「革命児」としてではなく、一人のアイドルとして交流し仲良くなっていきます。
また、たびたび共演も果たしており、「FUSION UNIT SONG」で公開された、Trickstar×fineの「Crossing×Heart」のMVでは、一緒の気球に乗って登場しました。
初めてスバルが英智と顔を合わせ、その存在を認知したのが、夢ノ咲学院を舞台とした『あんさんぶるスターズ!(『ズ!』)』のメインストーリー第77話。
Trickstarが生徒会派のユニットであった紅月を制し、fineに迫ったTrickstarの前に、英智が姿を現します。
この場面で、初めてスバルと英智が出会いました。
君たち、『Trickstar』だったかな。今日のライブ、素晴らしかったよ
革新的で、情熱に満ち溢れていて……。けれど、奥底に策があり、論理があった
美しい舞台だった、まさに奇跡だね。神の祝福を、運命を感じたよ
これから敵になるユニットに向けたものとは思えない、リスペクトに溢れた台詞ですよね。
それでいて、この後でしっかりと宣戦布告を忘れないのはさすが英智です。
年末に開催されるアイドルの祭典「SS」への出場権をかけて、学院をあげたイベント「DDD」が開かれることになったメインストーリーのクライマックス。
英智の策略により一度は分裂しかけたTrickstarでしたが、プロデューサーの頑張りもあって無事にメンバーがそろい、遂にfineと衝突することになります。
全てを出し切ってパフォーマンスを終えた2組ですが、その結果はわずか1票の差で延長戦にもつれ込むことに。
既に体力の限界を迎えていた英智は、「もしも自分が健康だったら……」と悔しさを滲ませながらも、延長戦を棄権。
Trickstarが勝利をおさめ、遂にスバルたちが目標としていた「革命」が達成されます。
こちらは、勝利の喜びを噛みしめ終えたTrickstarがアンコール曲に入る際、スバルが「まだ舞台からは降ろさないぞ~」と、英智に言った台詞。
悪いけど、まだ舞台からは降ろさないぞ~?(中略)
これまで対決してきた、あんたたちみたいな強敵も!俺たちを鍛えて、成長させてくれた!
だから勝てたんだ! そんな全員に、俺は感謝を言いたい!
そんなスバルの眩しい姿を見て、英智はこう言って再戦を約束します。
今度は何度だって延長戦をしたっていい、魂を燃やし尽くすような勝負をしよう
放課後、自主練をしていたスバルを見つけ、声をかけた英智。
スバルと偶然会えたことを、「すてきな拾いものをした気分だよ」と話し、「前々から、腰を落ち着けて喋ってみたかった」と言います。
この台詞だけでも、英智がスバルの実力を買っていることが伝わってきますよね。
「DDD」からの出来事や心情、学院のことを語り合った後、スバルは英智にこう言います。
よかったらうちで晩ご飯を食べていかない?
まだちょっと喋り足りないしさ……。母さんがカレーつくりすぎちゃって、食べきれずに腐らせちゃいそうだから
さらに、「面倒な社交パーティーがあるから誘ってくれて助かる」と聞くと、「あれなら、うちに泊まってもいいよ~♪」と楽しげな様子。
これに対して、英智はこんなことを口にしていました。
君もけっこう、僕のことをどうこう言えないぐらいグイグイくるよね……
もしかしたら、僕達は似たもの同士なのかもしれないよ
これを機に、二人が「英智先輩」「スバルくん」と呼び合うようになったストーリーでもあり、二人を推している方は必見です。
『ズ!』の年度末、ESお披露目ライブを任されたTrickstarは、相変わらずの破天荒を発揮し第2回「DDD」を開催することを決意。
夢ノ咲学院のユニットだけでなく、他校のEdenなども巻き込んだこのイベントで、Trickstar、fineは、一度目の「DDD」で約束した再戦をすることになります。
その裏には、英智の強い希望と、「アイドルも、ファンも、全員が笑い合うステージを作りたい」という思いがありました。
アイドルが、アイドルらしく輝ける舞台。ファンも含めた誰もが笑顔で楽しめる、幸せな、夢そのもののような舞台
アイドルの舞台としてはそんなの普通だろう、とも思うかもしれないけれど
僕たちは、そんな『普通』が喉から手が出るほど欲しかった
誰もが笑顔になれる、アイドルとしての理想のステージを求め、そのためなら狡猾な手段も厭わず、けれど孤独なまま革命を成した英智。
周囲を巻きこみ、仲間と時に支え合いぶつかり合いながらも革命を成し、「みんなが同じステージに立って、笑顔で同じ歌を歌うステージ」を実現した、スバルとTrickstar。
それぞれにやり方は違っても、二人がそれぞれ「アイドルでいること」を追求し続けているということがよく分かるストーリーです。
スバルと英智の二人がピックアップされた、「クロススカウト・ハッピーチャーム」。
このストーリーで最も印象的だったのが、スバルのこの台詞でした。
英智先輩はいつだって俺たちのことを考えてくれてるでしょ?
俺たちのことが好きで、愛してるって言ってたじゃん
やりかたは、ちょっとアレかもしれないけど。きっと英智先輩は俺たちのために動いてるんだろうな~って
これまで、冷静に策略を巡らせる英智と、そんな思惑など意に介さず奔放に動くスバル、という印象が強かった二人。
しかし、この台詞からは、スバルが英智に確かな信頼を置いていることが伝わってきますよね。
これに対して、「僕みたいな相手に背中を見せると寝首を掻かれてしまうよ?」と、あくまで悪役っぽく振る舞おうとする英智。
しかし、スバルは「それ自分で言っちゃうんだ?」と苦笑した後、こう話します。
……じゃあ、英智先輩がそんなことしなくていいぐらい、俺たちはたくさんキラキラ輝くよ
時にTrickstarのことを「じゃじゃ馬」と評することもある英智ですが、こんな言葉を臆さず口にできるスバルだからこそ、英智も心を許せるのかもしれませんね。
互いに一人のアイドルとしてリスペクトし合い、高め合う関係性が素敵なスバルと英智。
これからの二人の関係性にも注目していきたいですね!