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『ゴールデンカムイ』の土方歳三は網走監獄から脱獄した刺青囚人の1人。
幕末に活躍した新選組の生き残り、鬼の副隊長その人で、土方一派を率いてアイヌの金塊争奪戦に参戦します。
30年以上網走監獄に収監され、過酷な強制労働に従事していたにもかかわらず、激しい風雪を耐え忍んだ肉体は頑健そのもの。
尊王志士を震え上がらせた剣の腕は全く衰えていません。
白髪を靡かせ馬に跨り、銀行に保管された刀を奪い去るシーンは、かっこよすぎてテンションが上がりました。
子供におねだりされれば和泉守兼定でチチタプしちゃったり、護送中の白石に薬売りに変装して近付いたりと、お茶目な一面にキュンとします。
『嘘喰い』の夜行妃古壱(やこうひこいち)は闇の賭博組織、「賭郎」の弐號立会人。
入れ替わりが激しい組織の最古参に当たり、敗者から負債を回収する取立人も兼ね、「無敵の死神」「完璧(パーフェクト)取立人」の異名を轟かせています。
見た目は口髭を完璧に整えたジェントルマンですが、超人的な武術と巧妙な策略を用いて斑目獏の実力を試す、したたかさは油断できません。
表の顔は執事喫茶「百鬼夜行」のオーナー。
しかし夜行が淹れるコーヒーはありえないほどまずく、圧に負けてしぶしぶ飲んだ人間を、ノイローゼに追い込んでいます。
『SAKAMOTO DAYS』の篁(たかむら)は国内トップランクの殺し屋組織、「ORDER」のメンバーの1人。
居合抜きの達人であり、常にポン刀を持参しているものの、口内でブツブツ呟く言葉は聞き取れず、事情を預かり知らぬ者はただの認知症の老人と侮ることも。
その実体は殺陣の亡霊と呼ばれる最強ジジイで、崩れゆく東京タワーの塔脚やビルをぶった斬り、別次元の強さを示しています。
前作読み切り『骸区』では主人公を務め、ヤクザの下っ端の手引きで組を壊滅させた後に投下した「おめえ、俺がボケてると思ってんだろ?」の一言が、読者を戦慄に陥れました。
いわゆるまだらボケの状態で時折覚醒するのか、徘徊老人を装い世間を欺いているだけなのか、本名・経歴の全てが謎に包まれているところも魅力。
現在はスラーの自爆に巻き込まれ行方不明となっていますが、存在感が別格すぎるため、読者ですら必ず生きてると信じて疑いません。
『HUNTER×HUNTER』のアイザック=ネテロはハンター協会会長で、心源流拳法師範の地位に就いています。
実年齢は誰も詳しく知らず、キルアの祖父のゼノが、自分の幼少時からほぼ変わらない姿をしていると証言しました。
ゴンたち若手をおちょくる一方、武の道を極めんとする向上心を併せ持ち、老境にさしかかってもハードな鍛錬を欠かしません。
キメラアント編では停戦を願いメルエムと交渉するも、「強者としての上から目線」を突っぱねてタイマンを申し込み、最期は体内の爆弾を起動させて自爆。
絶対的な強者と戦えたことに満足し、「感謝するぜ お前と出会えた これまでの 全てに!!!」と叫んでいます。
『終末のワルキューレ』の佐々木小次郎はブリュンヒルデに選ばれた神殺しの13人、通称エインヘリヤルの1人。
人類側代表闘士としてラグナロクに参戦し、海神ポセイドンと刃を交えました。
なお佐々木小次郎は巌流島の決闘で死んでおり、見た目が老いているのは死後も鍛えた続けた結果、今こそ至高の境地に至ったと認められたため。
老年=最盛期なんて、夢がある話ですよね。
相棒の備前長光三尺余寸を振るい、「史上最強の敗者(ルーザー)」としてポセイドンと互角に立ち回る姿は、実に清々しかったです。
『バキ』シリーズの渋川剛気は実戦合気柔術「渋川流柔術」の開祖。
見た目は胡麻塩頭に眼鏡の好々爺ですが、小柄な体躯が繰り出す技の練度は凄まじく、倍の縦幅と横幅がある相手をひょいひょい投げ飛ばしています。
その実力はあらゆるプロ格闘家が一目置くほどで、「達人」「武の体現者」「小さな巨人」他、数々の異名で称えられてきました。
渋川流柔術は己の身を守ることを念頭においている為、敗色濃厚な戦いに臨むと巨大な門や灼熱のマグマ、はては高い山などの幻が立ち塞がり行く手を阻む、真の護身を会得。
死刑囚・柳龍光に鉄瓶の投擲で不意打ちされた後日、わざわざ鉄瓶持参で現れ仕返しする、剽軽なところも可愛いですね。
『BLEACH 千年血戦篇』の山本元柳斎重國は護廷十三隊一番隊隊、ならびに護廷十三隊総隊長。
死神の教育機関「死神統学院」の創立者である彼は、「護廷十三隊隊士ならば正義の為に死すべし」の信念を貫き、その哲学に背く逆賊は、長い付き合いの友や弟子だろうと即座に斬り捨てる剣呑さを秘めていました。
そんな彼の普段の姿は、城下町の屋台で日向ぼっこがてら抹茶を啜り、幼女にしか見えない草鹿やちるを孫同然に可愛がる、至ってのほほんとした好々爺。
隊士を招いてお茶会を開くのが趣味らしく、殺伐とした任務から縁遠い光景は、微笑ましい限りと評判です。
「万象一切灰燼と為せ 『流刃若火』」の決めゼリフは、ぜひ声に出して読んでください。
『HELLSING』のウォルター・C・ドルネーズはインテグラに仕える忠実な執事。
アーカードやアンデルセンをはじめ、異能を有する人外が大半を占める本作において、人類最強の存在に位置付けられています。
オールバックに撫で付けた髪と片眼鏡、純白の手袋のスタンダード執事スタイルに悶絶!
暗器の鋼糸を自由自在に操り、雑魚を切り刻むシーンは最高にかっこいいです。
皮肉交じりの英国ジョークで場を和ませるのを忘れない使用人の鑑であり、ある事情から吸血鬼に身を落とすまで、インテグラの絶大な信頼を勝ち得ていました。
『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ』のジョセフ・ジョースターは主人公・空条承太郎の祖父で、ニューヨークの不動産王。
前作第2部の主人公も務めており、第3部続投時は齢70を目前にしながら、愛する娘の命を救うためエジプトに遠征しています。
「イカサマ禁止」と言いながらちゃっかりイカサマし、敵の術中に落ちて便器をなめさせられた仲間の姿に爆笑するなど、青年期のお調子者ぶりは健在。
ちょっと見ない間に図体がでかくなった孫の反抗期に手を焼くトホホな所はもちろん、ハーミット・パープルとブラフの合わせ技で敵を撃退する、ふてぶてしいドヤ顔のギャップにやられました。
『ONE PIECE』のシルバーズ・レイリーは海賊王ゴール・D・ロジャーの右腕として活躍した、伝説の大海賊。
現在は前線を退いてシャボンディ諸島に隠居し、レイさんの通り名でコーティング職人をしています。
偉大なる師としてルフィを鍛え上げた人物で、老境にさしかかってなお大将クラスの実力を誇り、覇王色・武装色・見聞色の覇気を使いこなしました。
欠点は大のギャンブル好き、女好きな所!
その放蕩ぶりは連れ合いのシャッキーが「一度飛び出すと帰って来ず、その辺に女作って寝泊まりしてる」と呆れ返るほど。
ちなみに地毛は金髪で、白髪と皺が増えた今なお、精力絶倫な色男の面影が残ってますね。
『SIREN』の志村晃は羽生蛇村に住むベテラン猟師。
早い段階で八尾比沙子の正体を見抜き、警戒していた数少ない村人の1人で、ゲーム序盤における最強キャラクターとして敵を仕留めてくれます。
狩猟で鍛えた狙撃の腕は超一流で、鋭く研いだ鎌を背負い、ライフルを引っ提げ屍人に挑む姿は、死出の花道を行く老兵そのものでした。
最期は屍人の群れに加わるのを良しとせず自害したものの、既に手遅れで取り込まれてしまったのは、皮肉というしかありません。
土砂崩れで失った家族を想い、未練と無念がぶり返すシーンはしんみりしました。
『Fate/Grand Order』の永倉新八は期間限定イベント「ぐだぐだ超五稜郭」において実装された、バーサーカーの位階のサーヴァント。
好きなものに活動写真や鰻、嫌いなものに新選組を知らない奴と馬鹿にする奴を挙げる、なんとも豪胆で憎めないご老人です。
新選組随一の剣豪として誉れ高い隊士故に、バーサーカーで顕現したのが不満らしく、セイバーとして召喚された土方歳三を羨んでいました。
ことあるごとに「誰がジジイだ!」とブチギレる、扱いの難しさはまさに頑固ジジイ!
色恋沙汰には奥手と見え、婦女子の露出には(たとえ水着程度でも)顔真っ赤で慌て、「いっそ裸の方がマシだ!」と言いきりました。
『魔入りました!入間くん』のサリバンは、両親に売られた主人公・鈴木入間を買い取った、魔界の名門貴族です。
茶飲み友達の孫自慢に悶絶し、自分も孫が欲しい一心で入間を迎え入れ、至れり尽くせり可愛がりまくる過保護っぷりにニヤニヤが止まりません!
そんなサリバンは魔界を統べる魔界三傑の一柱にして、悪魔学校(バビルス)の理事長を兼任しています。
入間と団欒中は二頭身のゆるキャラと化していますが、大事な家族や生徒の安全が脅かされた時は、魔力の獣をけしかけ相手を拘束し、お仕置きを加えました。
入間に「おじいちゃん」と呼ばれるたびデレ~ッと笑み崩れ、隙さえあればのろける孫バカ加減にごちそうさまです。
『吸血鬼すぐ死ぬ』の御真祖様はドラルクの父方の祖父にして、トランシルヴァニア一帯を支配するヴァンパイアロード。
吸血鬼の弱点をほぼ全て克服しており、日光もへっちゃら。
ロナルドの事務所に「おヒマ?」と訪れ、孫がコレクションしたクソゲーを普通に楽しむ他、リアルワニワニパニックや日帰りエベレストなど、ハードな企画に誘い出すのが困りものです。
他の吸血鬼の能力を乗っ取れるチートスキルの持ち主故、昔馴染みや子孫を巻き込んではしゃぎ回るうちに、自然と被害を大きくしがち。
亡き妻が人間、ヴァンパイアハンターのヘルシングが元飲み友達なのも、人間へのフレンドリーな態度と関係してるのでしょうか?
「銀狼ブラッドボーン」のハンス・ヴァ―ピットは歴戦のヴァンパイアハンター。
現在は息子に跡目を譲り、悠々自適の隠居の身。
……のはずですが、まれに舞い込む依頼の手紙を無視できず、しばしばトラブルに巻き込まれています。
半吸血鬼の少女・ココウィルが後妻の座を狙っているのには気付かぬふりをし、外見年齢の隔たった彼女を孫のように扱い、むくれさせるのがお約束。
長年の経験に培われた知識と勘を生かし、眼光鋭く吸血鬼を追い詰める銀狼の活躍に、最強ジジィの称号を贈りたいです。
以上、最強ジジイキャラを紹介しました。
肌に刻んだ皺や褪せた髪さえ誇りとなる生き方をしてきたジジイキャラは、枯れたなんて断じて言えない、覇気と貫禄に満ちていると思いませんか?
筆者は『バキ』の渋川剛気先生に投げ飛ばされたいです!