文学作品がクリームソーダに!「文豪クリームソーダ」誕生

「旅する喫茶」とは、日本全国を巡り地産食材を使いながら旅をするように開店するクリームソーダとスパイスカレーを提供する出張型喫茶店。

 

今回は文学の旅を通して共に日本を巡っていきます。

 

丸善ジュンク堂書店の書店員が選んだ文豪5人の名作、梶井基次郎の『檸檬』、室生犀星の『蜜のあわれ』、太宰治の『女生徒』、坂口安吾の『桜の森の満開の下』、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をテーマに、「旅する喫茶」の代表・tsunekawaさんが、各作品から得たインスピレーションを元にしたオリジナルクリームソーダでその世界観を色と味で表現しました。

 

 

開催期間・店舗

2023年8月3日(木)~ 9月24日(日)の期間、丸善 丸の内本店(東京)、丸善 ラゾーナ川崎店(神奈川)、丸善 京都本店(京都)の3店舗にて、クリームソーダが実際に提供されます。

 

さらに、オリジナル特典(敷紙ブックカバーとパフェスプーン置き)のプレゼント、オリジナルグッズの販売も実施。

 

また、その他の全国31店舗の丸善ジュンク堂書店では「旅する喫茶」コラボグッズが販売されますのでお楽しみに(店舗によって期間が異なります)。

 

 

文豪クリームソーダ紹介

梶井基次郎『檸檬』

 

・旅する喫茶 tsunekawaさんコメント

びいどろ味をイメージしたゼリーポンチ。実際にびいどろの味を表現するのではなく、あくまでおはじき、ガラスのような透明感や色彩がモチーフ。

バタフライピーを使うことで、実際にお客様がレモン果汁を飲み物にかけ、色が変わるような仕掛けになっています。

 

・アートディレクション クロカワリュートさんコメント

檸檬の実と花と葉をモチーフに、ゆらぎを強く描くことで作中での主人公の混沌さ、陰鬱さを表現しています。

 

小説の紹介

肺の病気や神経衰弱や借金に苦しみ、「えたいの知れない不吉な魂」に始終抑えつけられる想いを書き綴る梶井基次郎の代表作。

よく通っていた丸善に、レモンを爆弾に見立てて置いて出ていく最後のシーンが印象的。

 

 

室生犀星『蜜のあわれ』

 

・旅する喫茶 tsunekawaさんコメント

金魚の色彩を表現したクリームソーダ。1色で表現するのではなく、赤からオレンジによるグラデーションで表現しました。

味は甘くも上品さを持つ、柑橘系から柘榴の味わい。トッピングのフレッシュなオレンジは尾ひれを表現しています。

 

・アートディレクション クロカワリュートさんコメント

白椿と金魚をベースに、流水紋をあしらうことで作中での赤子が上山の側を回遊する様を表現しています

 

小説の紹介

犀星の理想の“女ひと”の結晶・変幻自在の金魚と、老作家の会話で構築する艶やかな作品。

2016年に映画化され話題になったことでも多く知られる。

 

 

太宰治『女生徒』

 

・旅する喫茶 tsunekawaさんコメント

「夕日の光が靄の中に溶けて、にじんで、そのために靄がこんなに、やわらかいピンク色になったのでしょう」夕陽に染まる淡い空をモチーフに、ピンクと青の色合いで表現したクリームソーダ。

グラデーションの効いたソーダに、雲をイメージしたマシュマロを用いて淡い夕空を表現しています。

 

・アートディレクション クロカワリュートさんコメント

作中の”私”の下着に刺繍された白い薔薇をヒントに、刺繍枠に白い薔薇をはわせ、中央に刺繍針をあしらいました。

 

小説の紹介

ある女生徒の、朝起きてから夜寝るまでの一日を描いた作品。

思春期の女子の繊細な感情が独白形式で綴られており、現代の女性にも圧倒的な支持を受ける作品。

 

 

坂口安吾『桜の森の満開の下』

 

・旅する喫茶 tsunekawaさんコメント

桜の花が舞う情景をイメージしたクリームソーダ。桜の塩漬けを使って本当にグラスの中で桜が舞っているような状態を再現。

塩バニラ風の岩塩が味のコントラストにもなっています。

 

・アートディレクション クロカワリュートさんコメント

桜をメインに作中で登場する死者の骨を、デザインと調和するように心情を含ませたポーズで配置しました。

 

小説の紹介

今は美しさの代表格となる桜。江戸時代から前までは人を狂わせる恐ろしい存在でもあった。

屈強な山賊が美しいが残酷な女と出会い、美しさや世界の認識を変化させていく、幻想的で怪奇的な坂口安吾の代表作。

 

 

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

 

・旅する喫茶 tsunekawaさんコメント

夜空をイメージしたクリームソーダ。バニラアイス+さくらんぼの王道的な組み合わせは崩さずに夜空のような深い青色のソーダや、レモン、アイスの上にふりかけたアラザンなどで夜空を表現しています。

 

・アートディレクション クロカワリュートさんコメント

作中の情景要素としてすすきとりんどうの花を用い、銀河鉄道が駆け抜ける風を感じるようなイラストを配置しました。

 

小説の紹介

貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しくも悲しい夜空の旅をする、宮沢賢治の代表作。

執筆から推敲と改訂が重ねられ、“永遠の未完成の傑作”ともいわれる。

 

 

詳細

取扱店舗

丸善 丸の内本店

丸善 ラゾーナ川崎店

丸善 京都本店

各店内のカフェ

 

期間

2023年8月3日(木) ~ 9月24日(日)

前半と後半で、それぞれ提供されるクリームソーダが異なります。

8月3日(木)〜8月27日(日):『檸檬』『蜜のあわれ』『女生徒』

8月28日(月)〜9月24日(日):『女生徒』『桜の森の満開の下』『銀河鉄道の夜』

 

価格

各1,200円(税込)

 

 

「文豪クリームソーダ」コラボカフェ特典

 

クリームソーダを注文のお客様に先着で「ブックカバーになる敷紙」と「栞になるパフェスプーン入れ」がプレゼントされます。

※なくなり次第終了

 

 

「文豪クリームソーダ」オリジナルグッズ

今回の5種類のクリームソーダをモチーフにしたオリジナルグッズのほか、「旅する喫茶」が様々な企業とコラボして作成したグッズも販売されます。

 

 

ガラスペン

 

文豪クリームソーダの『女生徒』をモチーフにした、手作りの数量限定ガラスペンを「clarto」とのコラボレーションで製作されました。

 

「clarto」の職人技が生み出した、1本1本異なるクリームソーダの泡感や、頂部にあしらわれた愛らしいチェリー、そして優れた使用感をお楽しみください。

 

価格:15,000円(税別)

対象作品:『女生徒』

 

 

インク

 

ガラスペンに合わせて、文豪クリームソーダ『女生徒』をテーマにしたオリジナルインクも用意されました。

 

ピンクのラメと共に、鮮やかな世界観を存分にお楽しみいただけます。

 

価格:2,000円(税別)※8月18日発売

対象作品:『女生徒』

 

 

アクリルスタンド

 

キービジュアルデザインを担当したクロカワリュートさんのデザインによる「文豪クリームソーダ」のアクリルスタンド。

 

ブラインド形式の販売となりますので、どのデザインが手元に届くかは購入してからのお楽しみです。

 

価格:各800円(税別)

対象作品:『檸檬』『蜜のあわれ』『女生徒』『桜の森の満開の下』『銀河鉄道の夜』

 

 

そのほかのグッズ

ステンドキーチェーン

価格:各800円(税別)

対象作品:『檸檬』『蜜のあわれ』『女生徒』『桜の森の満開の下』『銀河鉄道の夜』

 

マルチケース

価格:各2,500円(税別)

対象作品:『檸檬』『桜の森の満開の下』『銀河鉄道の夜』

 

メッシュポーチ

価格:各1,500円(税別)

対象作品:『檸檬』『女生徒』『銀河鉄道の夜』

 

ペンケース

価格:各1,500円(税別)

対象作品:『檸檬』『女生徒』『銀河鉄道の夜』

 

マスキングテープ

価格:各380円(税別)

対象作品:『檸檬』『蜜のあわれ』『女生徒』『桜の森の満開の下』『銀河鉄道の夜』

 

裏紙メモ

価格:各450円(税別)

対象作品:『檸檬』『蜜のあわれ』『女生徒』『桜の森の満開の下』『銀河鉄道の夜』

 

情報提供元: にじめん
記事名:「 「文豪クリームソーダ」フェアが丸善で開催!太宰治らの名作がクリームソーダになって登場