声優・斉藤壮馬さんが1人9役で“野菜”を演じるショートアニメ公開

 

フードロス問題に着目し、冷蔵庫内で半端に残される野菜たちを捨てずにおいしく食べることを提案する「#ハンパーズをすくえ!」コンテンツが、2023年2月24日(金)より公開されました。

 

 

「#ハンパーズをすくえ!」について

 

実は、日本のフードロスの約半分は家庭内で発生しています。

 

「#ハンパーズをすくえ!」では、人間から忘れ去られ、冷蔵庫の中で寂しく暮らすハンパに残った野菜と果物(全9種類)が登場。

 

野菜が日々どんな気持ちで過ごしているのか、日常生活でありそうな出来事になぞらえながら、全5話のWeb動画で気持ちを表現しています。

 

 

斉藤壮馬さんが出演

残されている野菜たち“ハンパーズ“の声は、全て声優の斉藤壮馬さんが担当しました。

 

また、収録後のインタビューも到着しています。

 

 

特設サイトが開設

あわせて開設された特設サイトでは、動画には登場しない“ハンパーズ”も登場していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

「#ハンパーズをすくえ!」全5話

 

 

「ピーまんの嘆き」編

冷蔵庫の扉を開けると、そこには半分に切られた断面が悲しそうに見えるハンパーズの“ピーまん”が。

 

「俺のこと忘れてない?」「いつ料理してくれるんですか〜?」と嘆いていると、同じ冷蔵庫内の“挽肉”が先に選ばれたのか、 “ピーまん”は少し期待を込めて早口で「今日、ひき肉使うの?そしたら僕に詰めたらめっちゃおいし…」と言うと途中で冷蔵庫がバタンと閉まり真っ暗に。

 

すると再び“ピーまん“が登場。断面が笑顔に変わっていることから、無事にピーマンの肉詰めとして使われたのでしょうか。

 

 

「泣きジャガの涙」編

冷蔵庫の扉を開けると、悲しそうに見えるハンパーズの“泣きじゃが”が「ねえ!ねえ!ねえ!そろそろ食べてよ」と訴えています。

 

すると「僕のこと見て見ぬふりしてるでしょ?ほんとは常温保存がいいんだよ?ほら、どんどん水分がなくなっていく…体がしわしわになっちゃうよ…どうせ僕なんて…もう涙も出ないよ…」と悲しみに耐えきれずに声を上げて泣いていると、途中で扉がバタンと閉まり真っ暗に。

 

すると再び“泣きじゃが“が登場。表情が笑顔に変わっていることから、無事に冷蔵庫の外に出て料理に使われたのでしょうか。

 

 

「リンゴ博士のささやかな願い」編

冷蔵庫の扉を開けると、そこには切られた断面が悲しそうに見えるハンパーズの“リンゴ博士”が。「切られてから3日このままです」と話しています。

 

扉が開くと、アピールなのか早口で「欧米ではリンゴは毎日一個食べれば医者いらず、と言われており、ハンパに余ることなんてありえない!分かってないですねぇ、すいません、何でもいいので食べていただけますか?あ、でもやっぱりアップルパイ…」と嘆いていると、扉がバタンと閉まり真っ暗に。

 

すると再び“リンゴ博士“が登場。断面が笑顔に変わっていることから、無事にアップルパイとして使われたのでし
ょうか。

 

 

「ハンパーズの夢」編

冷蔵庫の扉を開けると、切られた断面が悲しそうに見えるハンパーズの“ピーまん”、“トマトちゃん”がどんな料理になりたいか話し合っています。

 

しかし“ピーまん“は「でも、ここの主人、そんなの作れないよ」と諦めていると、そこに”ゴー爺“が登場。

 

「この世は可能性に満ちておる」と前向きな意見を言いながらも、わしはゴーヤチャンプルー にしかなれないがの…」と言い沈黙が走ります。

 

そんなとき、扉がバタンと閉まり真っ暗に。すると再び3人が登場。それぞれ笑顔に変わっていることから、無事に料理に使われたのでしょうか。

 

 

「冷蔵庫からの卒業」編

冷蔵庫の扉を開けるとそこには、悲しそうに見えるハンパーズの“リンゴ博士”、“トマトちゃん”、“泣きジャガ”が。

 

“リンゴ博士“が「今日の献立はカレーだそうです。卒業おめでとう」と2人を祝福。

 

2人は喜んだ様子をしながらも、 隠し味として使われる可能性があるので「待ってるから!」とリンゴ博士を鼓舞します。

 

すると冷蔵庫の外から子 供の声で「ママ、今日ハンバーグがいい」と聞こえてきて、3人の卒業は延期となりました。

 

しかし、3人は可能性を感じたのか、笑みを浮かべて「今度こそ!」と次に期待を寄せます。

 

 

斉藤壮馬さん収録時エピソード&収録後インタビュー

(引用:81プロデュース 公式サイト

 

収録時エピソード

収録当日、「一通り企画書は読み込んで来ています!9役の演じ分けも考えてきました!」と万全の準備でいらした斉藤さん。

 

それぞれの野菜のキャラクターが、なぜこのような性格の設定なのかなど、企画背景にも興味を持たれ、現場でより深い役づくりをしてくださいました。

 

その甲斐もあり、リハーサルの段階からあまりの完成度の高さに、スタッフ一同からは感嘆の声があがったそうです。

 

 

Q.野菜の声を演じられたことありますか?

9役もの野菜たちの声を表現するのはもちろん初めてだったので、とても楽しかったです。

 

 

Q.ハンパーズで一番印象に残ったのはどのような点ですか?

表情が印象的で、身につまされるものがありましたね。僕も料理するのが好きなのですが、ちゃんと使い切るのって本当に難しいなとちょうど思っていたんです。

 

特に野菜は足が早いものも多いので、無駄なくおいしくいただきたいですよね。

 

とりあ えず、今日は帰ったらカレーを作ろうかなと思いました(笑)。

 

 

Q.1人9役は過去にやったことありますか?

複数キャラクターを担当することはありながらも、ここまで幅広い方向性で、しかも動画での掛け合いとなると、滅多に経験できるものではありません。

 

非常に貴重な経験をさせていただきました。

 

 

Q.お気に入りのキャラクターは?

みんなやっていて楽しかったです。けれど、なぜか妙に“ゴー爺”に一番愛着が湧きました(笑)。

 

たぶん僕が声優の仕事で、 おじいさんの役を演じることが少ないことも関係しているかもしれないです。

 

どうしても振られやすい、マッチしやすい役どころというのはあって、今回の企画ではそことは異なる役にもたくさん出会えて嬉しかったです。

 

あとは、リンゴ博士と泣き ジャガも演じがいがありました。

 

 

Q.演じるのは難しかったですか?

9キャラクターのベースに共通しているのが、「自分をうまく使って調理して欲しい、けど使ってもらえていないというモヤモヤ」。

 

スタート地点がみんな似ている中で、声色やリズムでどうキャラ分けができるかな、というのが難しかったです。

 

でも、それができると信じて託してくださったということですから、ありがたいですよね。

 

 

Q.今日のキャラクター(野菜)を使って、作ってみたい料理はありますか?

レンコンチップスなどはたまに作ったりします。実は、今回の食材たちはどれもよく使っているもので、特にトマトが好きです。

 

なので、やっぱりミネストローネですかね。スープ系の料理はいろいろ具材を追加できるからありがたいです。

 

 

Q.普段生活している中でフードロスを意識されることありますか?

食べること自体も好きなんですけど、お腹が空いている時って、自分が食べられる量以上のものを頼んでしまったりすることがあるじゃないですか。それに気をつけなければなと思っていて。

 

目で食べたくなってしまうというか、小鉢がいっぱいあると嬉しいみたいなタイプなのですが、ちゃんと残さず食べられるかと自分に問いながら、日々食事を選んでいます。

 

けれど、デリバリーとかは難しいですよね。頼む時はめちゃくちゃお腹が空いていて「いけるでしょ!」みたいになるんですけど、いざ料理が届くと意外と頼み過ぎてしまっていた、みたいな。

 

今後はより一層気をつけていきたいと思います!

 

 

Q.皆さんにメッセージをお願いします。

自分も料理を作るので、どうしても使い切れずに、あるいは忘れて駄目にしてしまう食材に対して、申し訳なさを感じていました。

 

今回この企画に携わらせていただいたことで、改めてそのことを見つめ直せたので、冷蔵庫に食材たちを取り残しておくことがないよう、意識的に生活していこうと思います。

 

とりあえず僕の声の冷蔵庫は今空っぽになりましたが(笑)、多くの出会いと気づきがあった収録で、非常に楽しかったです! ありがとうございました!

情報提供元: にじめん
記事名:「 斉藤壮馬さん「貴重な経験」1人9役で切ない野菜たちを演じる動画5話&インタビュー到着