『黒執事』アニメ・劇場版のその後って?

キャラクター相関図

 

『黒執事』は19世紀末期のイギリスを舞台に、名門貴族のシエル・ファントムハイヴと、その執事であるセバスチャン・ミカエリスの活躍を描くダークファンタジーです。

 

シエルは両親を殺害され、自らも誘拐・慰み者になっていたという壮絶な過去があり、犯人を突き止め復習するために悪魔のセバスチャンと契約して、裏社会の敵と戦うというのが大まかなストーリー。

 

アニメでは切り裂きジャック事件編(2〜3巻)、逆さ吊り事件編(4〜5巻)、ノアの方舟サーカス編(6〜8巻)、ファントムハイヴ邸連続殺人事件編(9〜11巻)が展開され、シエルが追っている犯人の正体は未だ不明でした。

 

それから7年の月日が経ち、どんなシリーズが展開されたのか?犯人の正体は分かったのか?

 

情報がアニメで止まっている人必見、本記事では最新巻までの情報をお届けします!

 

 

『黒執事』アニメ化されてないシリーズを紹介

アニメ化されていない15巻以降で描かれたシリーズを紹介します。

 

 

寄宿学校編(14〜18巻)

 

名門寄宿学校ウェストン校の生徒ら何名かが1年にわたって行方不明になる事件が発生。

 

その内の1人が女王の縁故であったことから調査を命令されたシエルは、生徒のふりをして寄宿学校に潜入捜査へ。

 

ウェストン校は勉強やスポーツなど、得意分野が分かれる4つの寮があり、各寮の最高位の生徒で監督生の通称「P4」が不在の校長に代わって校内秩序を管理しています。

 

本シリーズでは学校生活を送るシエルと、先生として潜入したセバスチャンを見ることができますよ。

 

また、ウェストン校にはシエルの婚約者・エリザベスの兄・エドワードが通っていたり、潜入捜査に協力するためにソーマも学園生活に乱入!

 

さらに、シエルの父であるヴィンセントの過去なども登場し、いつものダークな雰囲気に加えドタバタ青春風のストーリーが展開されます。

 

 

事件の真相は…

行方不明の生徒たちは亡くなっていました。なんと、不在の校長の正体は葬儀屋で、豪華客船同様に死んでいるのに動くことができる生還者にされていたのです。

 

葬儀屋の目的は動く死体の完成度をあげること。監督生であるP4は学校の伝統を守るため、非人道的な学生を殺してしまっていたというのが結末。

 

その後、葬儀屋には逃げられてしまい、P4は逮捕ではなく放学処分に。学校は日常を取り戻すのでした。

 

 

緑の魔女編(18〜22巻)

 

シエルは女王より、人狼の目撃報告と目撃した者が不可解な死を遂げる事件が発生しているドイツでの調査を命令されます。

 

フィニアン・メイリン・バルドといった使用人一同と共に、人狼がいるという森近くの村「狼の谷」にやってきたシエルとセバスチャン。

 

そこには谷の若き領主で、村人達からは「緑の魔女」とも呼ばれる少女、ジークリンデ・サリヴァンと、執事のヴォルフラムがいました。

 

ジークリンデの屋敷にしばらく滞在することとなったシエルは、夜中に森の探索をしたために人狼が発する瘴気によって重篤な状態に陥ります。

 

 

事件の真相は…

緑の魔女と呼ばれるサリヴァンが、呪いや魔法だと思い作っていたものは毒ガス“サリン”だということが判明。なんと村の人たちに騙されていたのです…!

 

シエルはセバスチャンに毒ガスの作り方を抹消させ、使用人や父の友人の力を借りサリヴァンと共にロンドンへ帰還。

 

その後、シエルと共にサリヴァンは女王陛下の元へ向かい真相を報告。悪ではなく人の役に立つ発明をするために研究を続けていきます。

 

 

青の教団編(23巻〜)

 

スフィア・ミュージックホールの調査

最近、性別や貴賎の別なく、外傷のない綺麗な死体が多く見つかっているロンドン。

 

一方、スフィア・ミュージックホールが階級や性別、年齢の区別なく集まり歌う場所として話題になっており、元P4の面々がアイドル「S4」として活躍していました。

 

エドワードは妹であるエリザベスを連れていくが、エリザベスは嘘をついてまでそこに通い始め、やがて家に帰ってこなくなってしまいます

 

エドワードはエリザベスを連れ戻してほしいとシエルに頼み、同時期に女王からもスフィア・ミュージックホールの調査命令が。

 

なぜエリザベスは家へ帰ってこなくなってしまったのか?スフィア・ミュージックホールの裏の顔とは?

 

本シリーズでは、アイドル活動をするP4やエドワード、ソーマを見ることができますよ。

 

 

事件の真相は…

ミュージックホールに潜入したセバスチャンは、そこで大量の血液サンプルを発見し事件には「輸血」という新しい技術が関連していることを暴きます。

 

なんとミュージックホールを運営していたのは葬儀屋でした。葬儀屋の「歪んだ肉人形」を完成させるために大量の血液が必要だったのです。

 

また、その際にセバスチャンを襲ってきたエリザベスを確保するも、彼女はすぐに屋敷を抜け出し、再び行方不明に。

 

 

本物のシエル

セバスチャンとシエルは、スフィア・ミュージックホールを壊滅に追いやるも、主犯と思われるブラバットには逃げられ、エリザベスは未だ行方不明。

 

そしてロンドン市内の町屋敷に帰ってきた2人が見たものは、謎の襲撃者に襲われ動揺するソーマと、彼を助けようとして死んだアグニでした。

 

さらに、壁には「Who stole the Candy from my tummy?(お腹のキャンディ盗ったのだあれ?)」の文言が刻まれ、それを見たシエルも動揺を隠せません。

 

急いで本邸に帰ってきたシエルらを待ち構えていたのは、自分こそ本物のシエル・ファントムハイヴと名乗る、シエルと瓜二つの少年

 

使用人たちが混乱する中、先代より使えており事情を知る老執事のタナカは、確かに彼こそが本物のシエルだと認めます。

 

そして、先代ヴィンセントの元に生まれた双子の少年たちについて話し、彼らの10歳の誕生日の日にファントムハイヴ家襲撃事件が起きたことを語るのでした。

 

 

逃亡生活

葬儀屋の「歪んだ肉人形」の研究の成果として、生きた人間と変わりない思考を取り戻した本物のシエル(兄)は、スフィア・ミュージックホールの事件の濡れ衣をシエル(弟)に着せます。

 

ロンドン市警の護送から逃亡に成功するシエル(弟)と使用人たちですが、兄の策略によって追い詰められるはめに。

 

ひとまず劉に匿われた後に、ファントムハイヴ伯爵の地位を取り戻すと決意したシエル(弟)は、兄がミュージックホール以外に有しているであろう血液供給源を破壊するべく行動を開始します!

 

 

『黒執事』アニメに登場しないキャラクター

寄宿学校編

 

エドガー・レドモンド

「深紅の狐(スカーレット・フォックス)」寮(赤寮)の監督生。ドルイット子爵の甥。

 

ハーマン・グリーンヒル

「翡翠の獅子(グリーン・ライオン)」寮(緑寮)の監督生。

 

ロレンス・ブルーアー

「紺碧の梟(サファイア・オウル)」寮(青寮)の監督生。

 

グレゴリー・バイオレット

「紫黒の狼(ヴァイオレット・ウルフ)」寮(紫寮)の監督生。

 

 

緑の魔女編

 

ジークリンデ・サリヴァン

ドイツ「狼の谷」の若き領主で通称「緑の魔女」。11歳。

 

ヴォルフラム・ゲルツァー

サリヴァンの執事。通称はヴォルフ。正体はドイツ軍人。

 

 

青の教団編

 

ブラバット・スカイ

スフィア・ミュージックホールの占い師であり、事実上のホールの運営者。

 

オセロ

死神派遣協会の科学捜査課(科捜課)の死神。葬儀屋の同期。

 

 

『黒執事』メインキャラクターの現在の状況

シエル・ファントムハイヴ(弟)

 

双子の弟だということが判明。兄は死亡したと思っていたが、葬儀屋が歪んだ肉人形(ビザール・ドール)として蘇生させていた。

現在は警察に追われる逃亡生活をしながら、世界にある兄の血液供給源を破滅させ、ファントムハイヴ家当主の座を取り戻すために奮闘。

 

 

セバスチャン・ミカエリス

 

シエル(弟)の執事として葬儀屋&本物のシエル(兄)と対立。

世界にある本物のシエル(兄)の血液供給源を破滅させようと奮闘。

 

 

タナカ

 

本物のシエル(兄)をファントムハイヴ家当主とし、葬儀屋や本物のシエル(兄)と行動。

 

 

フィニアン・メイリン・バルド・スネーク

 

シエル(弟)と共に逃亡生活を送りながら、本物のシエル(兄)の血液供給源を破滅させるために各地で潜入捜査を敢行。

 

 

劉・藍猫

 

シエル(弟)の逃亡生活を手助けし、本物のシエル(兄)の血液供給源を破滅させるために各地で潜入捜査を敢行。

 

 

葬儀屋

 

ファントムハイヴ家当主に異常なこだわりを見せ、本物のシエル(兄)を「歪んだ肉人形」として蘇生。

本物のシエル(兄)&タナカと共に行動し、シエル(弟)とセバスチャンと対立。

 

 

本物のシエル(兄)

葬儀屋の手によって「歪んだ肉人形」として蘇生され、ファントムハイヴ家当主の座に返り咲く。葬儀屋&タナカと共に行動。

 

 

ソーマ・アスマン・カダール

 

ファントムハイヴ家にいた際に襲撃される。アグニが殺されたことにショックを受け復讐を誓う。

 

 

アグニ

 

ファントムハイヴ家が襲撃された際にソーマを守って死亡。

 

 

エリザベス・ミッドフォード(リジー)

 

本物のシエル(兄)が生きていることを知り、双子の区別がついていなかった自分に絶望。家に帰宅し、本物のシエル(兄)と行動を共にする。

 

 

グレル・サトクリフ

 

葬儀屋の正体を死神だと知り、他の死神と協力し葬儀屋を処分するために奮闘。

 

 

『黒執事』伏線回収が凄すぎて鳥肌…!

31巻表紙

 

『黒執事』最大の衝撃と言っても過言ではない、シエルたちが実は双子だったということが明らかになりました。

 

これまで1巻から登場していたファントムハイヴ伯爵として活動していたのは本物のシエルの弟だったのです。

 

本物のシエル(兄)は葬儀屋が作った「歪んだ肉人形」。その事実を知ったエリザベスは本物のシエル(兄)と共に行動することを決意します。

 

これまで好きな人としてたくさんの愛情をシエル(弟)に注いできましたが、本物のシエル(兄)ではないことを知り、気づかなかった自分に絶望するシーンは涙無くしては見られません。

 

現在はコミックス32巻まで発売されており、本物のシエル(兄)&葬儀屋と、シエル(弟)&セバスチャンら使用人たちが激闘を繰り広げています。

 

また、ソーマを守って亡くなったアグニらしき謎の人物も葬儀屋と本物のシエル(兄)の側についており、もしやアグニまで肉人形となってしまったのか?と不安が募るばかり。(謎の人物の正体はまだ不明)

 

シエルたちが双子だという事実を踏まえてコミックスを読むと、至る所に伏線が散りばめられていますので、ぜひ1巻から読み返してみてください!

 

 

アニメイトで購入

 

※2022年3月19日(土)に公開した記事を再編集したものです。

情報提供元: にじめん
記事名:「 『黒執事』最後のアニメ化から約7年…原作ではシエルが双子と判明!兄弟喧嘩勃発&死亡した人も