Poppin’PartyとSILENT SIREN豪華2日間の競演!


 アニメ、ゲーム、コミック、声優によるリアルライブなどさまざまなメディアミックスを展開するバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』発のガールズバンド『Poppin’Party』と4人組ガールズバンド『SILENT SIREN』が5月19日、埼玉・所沢のメットライフドームで対バンライブ『NO GIRL NO CRY』DAY2を開催。夢の豪華対バンに観客たちは熱狂の一夜となった。


 両ガールズバンドは今年2月23日に日本武道館で開催されたTOKYO MX presents『「BanG Dream! 7th☆LIVE」DAY3: Poppin’Party「Jumpin’ Music♪」』にて5月18、19日に対バンライブの開催を発表。“東スポ”の呼び名で親しまれる東京スポーツが号外を出すほどの反響を見せていた。


 午後5時の開演時間となると、 “RAS(ラス)”の略称でも知られる『BanG Dream!』第3のリアルバンド『RAISE A SUILEN(レイズ ア スイレン)』のベース&ボーカル担当でレイヤ役・Raychell、ギター担当のロック役の小原莉子、ドラム担当でマスキング役の夏芽、キーボード担当のパレオ役の倉知玲鳳、DJ担当のチュチュ役の紡木吏佐が手を振りながらオープニングアクトに登場。


 夏芽がバーンとドラムを思い切り叩くと、それに応えるように観客達も一気に総立ち状態。そこにRaychellが、「盛り上げに来ました」「盛り上がりたいやつ拳を挙げな!」と、ハスキーな声で呼びかけ、観客たちからも本気の声が返り、アップテンポナンバー『A DECLARATION OF ×××』の演奏を始める。RASカラーのサイリウムに会場が包まれるなか、疾走感を感じさせる『UNSTOPPABLE』『R・I・O・T』『EXPOSE ʻBurn out!!!ʼ』の4曲を披露したうえ、Raychellも楽曲の合間に「全力でかかってきな!」など、巧みな煽りで会場のヴォルテージをガンガンに上げ、オープニングアクトの役割をしっかりと務め上げた。


 その熱くなった空気のなか、現れたのは“サイサイ”の愛称で親しまれている『SILENT SIREN(サイレント サイレン)』。メットライフドームで対バンするまでの軌跡の映像と、目の覚めるような特効演出の後、ステージ中央のパネルが割れその後ろにボーカル&ギター担当・すぅ、ドラム担当・ひなんちゅ、ベース担当・あいにゃん、キーボード担当・ゆかるんがライブセットとともにスタンバイしているというド派手演出で現れ、ゆかるんが楽曲『チェリボム』の振り付けをレクチャーし、すぅの「『SILENT SIREN』はじめまーす!」との声とともに楽曲『チェリボム』からスタートを切った。


 2曲目の『八月の夜』を歌った後、すぅは「2曲しか歌ってないけど泣きそうです!みんな最初から盛り上がってるね」と、感極まりながら「最高に楽しい時間になる気しかしてないから、歴史に残るイベントにしようぜ!」「みんな一緒にキラキラドキドキしようね!」と、思いの丈を絶叫。ゆかるんも、「最高の状態でポピパちゃんにつなぐぞ~!」と、気合は十分といった様子。


 3曲目『天下一品のテーマ』では、あいにゃんと、“天下一品”ののぼり旗を振りまくるゆかるんがトロッコで会場の左右をめぐり、ひなんちゅとすぅがリフトアップされたステージを楽器ごと観客の真上をムービングしながらパフォーマンスする、大会場ならではの演出も。


 MCでは、すぅが対バンを行う以前から『SILENT SIREN』『Poppin’Party』ともにお互いのライブを観に行っていたことを明かし、「お互いが良いバンドだなと思っていたから、いつかライブしたいなって心の中で思っていたの。そうしたらこんなに早く対バンができることになりました!ありがとうございます!!」と、あふれる感謝の気持ちを伝える。


 対バンを発表してから『Poppin’Party』との距離が近くなって喜んだというすぅは「想像以上に仲良くなることができて、プライベートでもご飯を行かせてもらうようになったり、メールしたりとか」と、良い関係を築けているようで、「DAY1が終わったときに写真を撮ろうと言ったんだけど、ポピパちゃんたちはメイクを落としちゃった後だったの。でも、『全然いいですよ』と言ってくれて。これってすごくない!?」と、『Poppin’Party』メンバーたちの温かさを熱弁。


 ひなんちゅも「ポピパの大橋彩香ちゃんから、『ひなんちゅさんの家の猫を見に行きたいです!』と言ってくれて。それって、家に来たいってことだよね。愛美ちゃんも、『一緒の部屋で寝てほしいです』と言ってくれたり、えー、なんか好きになっちゃうかも……と思って」と、デレデレといった姿を見せたり、『RAISE A SUILEN』のRaychellや夏芽を尊敬していることなどを告白。


 あいにゃんは西本りみとやりとりしているそうで、「DAY1のコラボで『チェリボム』をやったじゃないですか。私はベースなので、りみりん(西本の愛称)と一緒に弾いたんですけど、前日の夜にLINEで、『一緒に弾かせてもらって嬉しいです。あいにゃんさんが弾いててやりづらいところがありませんでしたか?』と、くれて(笑)。もう、めっちゃかわいくない!?私の心は持っていかれて、チョココロネを何個でも買ってあげたくなっちゃった!妹のような存在であり仲間です」と、西本にメロメロになったようだった。


 ゆかるんも、スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティー!』のプレイ動画を自身のSNSに掲載したところ、『Bang Dream!』のファンから温かいアドバイスがあったことに感謝したり、すぅは、『SILENT SIREN』メンバーたちと『Bang Dream!』のアニメを観たそうで、「自分たちと重なる部分があって、自分たちの作品じゃないかなと思ったんです」と、大きく共感もしていたそうで、「初期衝動を忘れずにやってきたらドームに立つことができました」と、万感の気持ちを語った。


 そして、すぅが「大好きなポピパちゃんたちの歌!」と『Poppin’Party』の楽曲『ときめきエクスペリエンス!』の披露などで楽しませていたが、最終曲『恋のエスパー』演奏中に、すぅが“STOP”をかけ、バンドメンバーから観客までが“停止”する事態に。すぅは「超能力を使ってます(笑)。ポピパちゃんたちに渡さないといけないと思うんですけど、終わりたくなさすぎてみんなとライブをしたいなって。だから、超能力をを使って、時間を巻き戻したいと思います!」と、手を振り“時間を戻し”「こんにちは!『SILENT SIREN』です!」と、この日の1曲目『チェリボム』の演奏まで“巻き戻し”て披露。そこから『恋のエスパー』へと戻し、「時間を止めちゃいたいくらい最高のライブです!きょうはありがとう!!」と、あいさつとともに演奏を終えた。


 『SILENT SIREN』から最高のバトンを受け取ったギター&ボーカルの戸山香澄役・愛美、リードギターの花園たえ役・大塚紗英、ベースの牛込りみ役・西本りみ、ドラムの山吹沙綾役・大橋彩香、キーボードの市ヶ谷有咲役・伊藤彩沙の“ポピパ”こと、声優5人組のガールズバンド『Poppin’Party(ポッピンパーティ)』。


 愛美が、「メットライフドーム声出せ~~!」と、叫んだ1曲目は初夏を感じさせるこの季節にぴったりの楽曲『夏のドーン!』を花火演出とともに披露。そのままロック感満載の『Time Lapse』では、観客たちの頭上をムービングする大仕掛けのステージ演出で楽しませる。続く、自己紹介コーナーでは大橋が、自身の演じている山吹沙綾が誕生日ということで、即興でハッピーバースデーの楽曲を歌唱してのお祝いとなり「まさかメットライフドームでお誕生日をお祝いできるなんて。ありがとう!」と、沙綾役の大橋彩香が感激する一幕も。


 3曲目の『Happy Happy Party!』を歌い終えてのMCコーナーでは、愛美が「サイサイさんの演奏、ハッピーじゃなかった?」と、先攻の『SILENT SIREN』に大興奮。さらに、愛美が「すぅさんと仲良くなっているから、超能力が使えるかも。『ストーーーーップ!』」と、『恋のエスパー』のすぅの演出のマネを始め、これにバンドメンバーたちが“停止”。


 しかも愛美は、「この時間を終わらせたくなくて、時を止めてしまいました」と、すぅのセリフまで踏襲しつつ、「半人前なので時間を戻せません。時間を戻すにはみなさんの協力が必要です」と、観客まで巻き込みだし「みんなで『ポピパーーーーーーーーーーーーー!』って叫んでください!」と、愛美本人も息を吐き尽くすぐらいの無茶苦茶に長い“ポピパ”コールを要求。


 観客達もノリノリでこのコールに応え、メンバーたちのストップも解除……されたかに見えたが伊藤だけはストップ状態が解けない。止まり続ける伊藤へは観客全員での「彩沙!!!!」コールが飛び、これには伊藤もニコニコと動き出す。会場のこの一体感に、メンバーたちは「時止める系の曲ほしい!(笑)」と、相当に気に入ったようだった。


 5曲目で初披露となった『Returns』は、TVアニメ『BanG Dream! 2nd Season』での同曲にまつわるシーン映像とともに演奏。花園たえと、ほかのメンバーたちの離れかけていた心の距離が楽曲とともにより一層縮まるところが見どころの1つ。ライブでは大塚にピンスポットが当たってソロで演奏が始まる、アニメとシンクロした演出から、曲の終わりでも大塚にピンスポットが当たるエモーショナルな演出だ。


 この演奏を終えた瞬間、愛美が大塚に駆け寄りハグすると、大塚も「アニメのことを思い出して泣きそうになった」と、瞳を潤ませ、大橋も目に涙をためながら天を仰いでもらい泣きする様子も。そして、アニメさながらに「おかえり!おたえ!」と、メンバーたちが大塚に声を掛ける、温かな雰囲気に包まれた。


 後半の『キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~』では場内をトロッコで回りながらの演奏で観客たちとの距離が近い中、サビの部分で観客達も腕を左右に振ったり、『ティアドロップス』の歌詞に合わせて曲中にサイリウムを赤から青に変えたりと、さまざまな景色を紡いでいく。


 終盤のMCでは、メンバーからこの日の衣装を解説。大塚はデザインが2パターンあるところをポイントに挙げ、大橋が腰の辺りにあるフレアの部分がメンバー色になっていること、伊藤もそのフレアの部分に『Poppin’Party』の刺繍が入っていることをアピール。愛美はといえば、ワッペン型の髪飾り、西本はラメが入っていることと、それぞれお気に入りの部分を話して和気あいあい。


 さらに、愛美は「今回は新しいことばっかりだよね」と、初ドーム公演、初ムービングステージ、初トロッコと初めてづくしに触れていく。その中で初対バンと話が向くと、愛美は「サイサイさんは先輩バンドだしアニメ業界と違うから、オラオラみたいだと思っていたんです……」というと大塚が後を引き取り、「トークもそうだし、なんであんなに優しいんだろうと。全然オラついてなかった」と、その優しさが嬉しかったとしみじみ。伊藤も『SILENT SIREN』のグッズをゲットしたそうで、「オシャレなんです!」といえば大橋は『SILENT SIREN』が楽曲中につけていた“光るサングラス”を「つけたい!」とも。


 そのまま、『SILENT SIREN』から学んだことが話題となり、愛美は「いい匂い!」といえば大橋は「魅せ方が上手!パフォーマンスがすごい!いっぱいお客さんに話しかけてくれて嬉しい!」。西本に至っては「存在すべて……」とまで言い出し、「それとガールズバンドとして、輪が広がっていくのが嬉しい。私はあいにゃんさんとずっと対バンやりたいとお話していたから、『これ夢じゃないよね。叶って嬉しい!』って言っていて」と、この光景が嬉しかったようだった。


 ミドルテンポの『キズナミュージック♪』で、余韻を残して締めた後のアンコールでは、『Poppin’Party』、『SILENT SIREN』がコラボパーカに着替えて再登場。大橋と伊藤が『SILENT SIREN』の楽曲『DanceMusiQ』の演奏中に装着していた“光るサングラス”をかけて登場していたが、『SILENT SIREN』メンバーからプレゼントされ大喜び。


 そんななかすぅが、『Poppin’Party』のライブへ「テンション上がっちゃって!みんな楽しかったよね!私は大泣きした!普通にお客さんとして観てた」と、興奮気味にまくしたて、愛美も「アンコール前にすぅさんが泣いてて」と、すぅの喜び感激度合いを実況。今回の対バンを通して、すぅは「リアルで友達ができてすっごい嬉しい!」と、仲が深まったようだった。


 そしてラストソングの前に愛美が「『NO GIRL NO CRY』で、“泣かない女子はいない”けど泣かない男子もいないと思っています」と、観客達に声をかけ両ガールズバンドで『NO GIRL NO CRY』をセッション。すべてをやり切り、安堵した表情を浮かべながらメンバー同士で抱き合ったりして、「集まってくれたみなさん!最高!ありがとうございます」と、最後は全員で両手を挙げてあいさつし、「また絶対会いましょう!」と、2日間の対バンライブに幕を下ろした。


 ■セットリスト


 ○RAISE A SUILEN


 M1:A DECLARATION OF ×××


 M2:UNSTOPPABLE


 M3:R・I・O・T


 M4:EXPOSE ʻBurn out!!!ʼ


 ○SILENT SIREN


 M5:チェリボム


 M6:八月の夜


 M7:天下一品のテーマ


 M8:ジャストミート


 M9:DanceMusiQ


 M10:NO GIRL NO CRY/SILENT SIREN Ver.


 M11:ときめきエクスペリエンス!


 M12:フジヤマディスコ


 M13:ビーサン


 M14:恋のエスパー


 ○Poppin’Party


 M15:夏のドーン!


 M16:Time Lapse


 M17:Happy Happy Party!


 M18:二重の虹(ダブル レインボウ)


 M19:Returns


 M20:キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~


 M21:CiRCLING


 M22:ティアドロップス


 M23:STAR BEAT!~ホシノコドウ~


 M24:キズナミュージック♪


 ○アンコール


 M25:NO GIRL NO CRY/Poppin’Party×SILENT SIREN Ver.


 ※記事内画像は(c)BanG Dream! Project (c)Craft Egg Inc. (c)bushiroad All Rights Reserved.


(c)PLATINUM PIXEL





 


 


 


 


 


 


 


 

情報提供元: News Lounge