「顔や体の全てがコンプレックスで、ネガティブ思考なんです」と、自分に自信が全くないというのは、2017年に開催された「第15回全日本国民的美少女コンテスト」で応募総数8万150通の中から、審査員特別賞を受賞した玉田志織(たまだしおり)。


 「2018ユニチカマスコットガール」、「第90回選抜高等学校野球大会」のセンバツ応援イメージキャラクターなどに選ばれ、6月30日にファースト写真集『はじめまして 16歳』(ワニブックス刊)を発売するなど、順風満帆なスタートを切った美少女に話を聞いていくと、謙遜ではなく、本当に自分に自信が持てないらしい。そんな16歳の素顔に迫った。


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 ―― 初めての写真集ですが、撮影してどうでした?


 玉田 私の中では、すごいひとつのケジメでした。体が太くて恥ずかしかったので、ほんとう水着になるのがいやだったんです。(写真集の撮影で)何か変われるかなぁと思って挑みました。今年の4月に3泊4日で沖縄での撮影だったんですけど、初日は水着姿が恥ずかしくて恥ずかしくて・・・プールのカットでは、水から潜って出ていけなかったので、「もう少し浮かび上がって」と、言われても浮かび上がることができなくて、本当にカメラマンさんは大変だったと思います。2日目からは慣れたのもあって、吹っ切れました。でも、おかげさまで無事に壁を破りました。


 ―― 壁を乗り越えて、コンプレックスはなくなりました?


 玉田 撮影が終わって家について、「やったー終わったー」と思ったら、今度は発売されるのが怖くなってしまいました。水着のカットを見て、「何で太いんだろう」と、また落ち込んで自分に自信をなくします。鏡を見ると「なんだこれは!」と、思って見ています。お母さんに「なんでこんなに太いんだろう」と相談すると、「太いから太いんだよ」と、答えになってない!昨日も今日の朝も「太いねやっぱり~」って、言われて……自分でもそう思います。自分のいいところがわからないんです。顔も体もすべてがコンプレックスで、周りの人から何言われても自信がもてなくて。ネガティブ思考なんです……。


 ―― そんなマイナス思考で、なんで「美少女コンテスト」を受けようと思ったんですか?


 玉田 小さいころからテレビに出たかったんで、ドラマとかずっと見ていたんです。小学校1年生の時に地元(宮崎県の)ダンススクールに入りました。そのころ、『天才てれびくんMAX』(NHK教育)に出たかったんです。そんなときに、たまたまダンススクールのチラシを見たら、『天才てれびくんMAX』に出ている子が「通っています」と書いてありました。そこで、自分で勝手に電話しました。そしたら、「お母さんに代わってください」といわれたので代わったら、お母さんに、「誰に電話かけてるの」といわれました。そして、ダンススクールに行ったら合格して、いきなり一番上のレベル高いタンスグループに入れられてしまったんですけど下手すぎて、めっちゃバカにされてました。でも、いまは、その人たちよりもダンスうまい自信あります。



 ―― ダンスは自信あるんですね。


 玉田 ダンスは好きです。ダンスをやると自分の世界に入っちゃって、究めたくなります。先生がつけた振り付けも自分でアレンジしたくなるから、全く違うものになっちゃうんです。先生がいたら、先生よりもうまく踊りたいと思っちゃって、何かを表現するのが楽しいです。それで、「美少女コンテスト」には、多くの方が全国から集ってくる有名なオーディションで、自分がどの程度なのか知りたくて……少しでも自信になればと思って応募しました。


 ―― 行動力があって、自分から積極的にいろいろやるけど、ネガティブな部分もあって一度は落ち込む。でもそこから、頑張ってものにするという。負けず嫌いですね。


 玉田 負けず嫌い過ぎてヤバイんです(笑)。ほめられると伸びるタイプです。それなのにほめられないんですよ(笑)。そんな中でも、最初から歌だけは、「あなた何かもっている」と、学校の先生にいわれていました。


 <カラオケの最高が98点。華原朋美さんや家入レオさんの歌を歌うのが好きとのこと>


 地声は低いんですけど、歌うとめっちゃ声が高くなるんです。しっかりと歌い上げるような歌が好きで、小柳ゆきさんの『愛情』とかも好きですね。友だちには、「どっから声でるの?」と、びっくりされます。


 ―― 今後の芸能活動で一番やってみたいことは歌?


 玉田 演技のお仕事をやりたいです。今後、頑張っていきたいですけど、歌のお仕事もやってみたいです。詩は書くんですけど、作曲はギターでしています。宮城県の学校の部活でバンド組んで、ギター&ポーカルを任されていたんですけど、転校しちゃったんです。もう少しで自分の書いた歌が完成するところでした。歌手はみなさん憧れで、華原朋美さん、中島美嘉さんのようになれたらいいなぁと思っています。家入レオさん、大原櫻子さん、SHISHAMOの宮崎(朝子)さんも歌が上手いので憧れています。





 <写真集『はじめまして 16歳』(ワニブックス刊)より>


 -- ダンスが得意ということは運動神経はあるほう?


 玉田 身体動かすのは好きです。ダンスを続けていたおかけで、運動神経だけは自信があります。体育で、バスケットボールやバレーボールをやると、体育の先生から「習ってた?」と聞かれます。「習ってたようにしか見えない」と、言われるのがすごくうれしいです。走るのは長距離が得意です。小学1年生の時に長距離に目覚めまして、学年で4位でした。それから6年間、大きな賞状がもらえる20位以内に入ってました。


 宮城県の高校は、スポーツ学校だったので、体力測定で運動部でもないのに、トップのほうに入ってて、本当に早い人しかいないのに、選抜リレーに出させてもらって1位でした。でも、走り方だけを見ると「遅い」といわれるんです。ユニチカさんの撮影シーンでも「走り方ダサくない?」といわれて、からかわれるんです。この夏に、またユニチカさんの撮影があるんですけど、「あの走りやってね」と、イジられるんです。


 -- 宮城県から東京に引っ越してきて、印象はどうですか?


 玉田 今年の4月に上京してきまして、渋谷や新宿いくと、方向音痴なんでどこがどこの道かわからないんです。西口って書いてあったのに出たら南口って書いてある……ここはどこだ?と。うれしかったことは、ディズニーランドが近くなったことです。ディズニーランドは大好きで、年に15回ぐらい行きます。引っ越してきてから2回行きました。宮城にいる頃から、月一回は出てきて、2デイズ、3デイズの回数もいれて計算すると、15回から20回は。


 -- それだけ好きだと、ディズニーアニメの声優もやってもたくないですか?


 玉田 チャレンジしてみたいと思いますが、声に自信がないです……。自分の中で夢の国であってほしい気持ちもあって。でも、アトラクションとかの紹介ならしたいです。どういう風に回っていったら効率よく回れるかとか。



 -- 家で料理はしますか?


 玉田 スイーツ作るのは得意です。バレンタインは、いとこがパティシエになれるレベルの腕を持っていて憧れています。そのいとことバレンタインは競っているんですけど、全然負けちゃうので、せめて味は勝とうと思って。カロリー低いチョコを女子に配った方がいいかなと思って、小麦粉を入れない、たまごのメレンゲだけで作るガトーショコラを作ったら、「買うよりおいしい」と、いわれました。それから毎年作っています。男子にはちょうだいと言われてもあげないです。(笑)


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 ダンススクールに小学1年生で自分から応募したり、美少女コンテストに応募したりと、行動力があるのに「自分の顔や体に全く自信がない。体は太いといわれる」と、言っていた自分に自信がないネガティブ思考の玉田志織さん。


 でも、これは彼女の武器だと思う。誰かが、「マイナス思考はいいことです。いい意味で自分を過小評価しているから、天狗にならずに努力を怠らない」と、いっていた。玉田さんがまさにこのタイプだと思う。研究熱心で凝り性というもともとの性格ともあいまって、ダンススクールでも、見事に、ダンスを上達させた。バレンタインのチョコも「買うよりおいしい」と言われるほどに腕を上げている。


 きっとこれから、演技や歌を始め、芸能界で仕事をしていくと、壁にぶつかり、ネガティブになって、マイナス思考になることもあると思うが、そのたびに、「負けず嫌い過ぎてヤバイ」という性格で、克服していくことだろう。


 今後、玉田志織さんの成長していく姿が楽しみだ。


 


 


 


 





 


写真集『はじめまして 16歳』(ワニブックス刊)より




情報提供元: News Lounge