俳優・玉城裕規(31)と中村龍介(32)が5日、東京・渋谷TOEIでW主演映画『メサイア外伝 ―極夜 Polar night―』(監督:山口ヒロキ/配給:トリプルアップ)完成披露舞台あいさつを長江崚行(18)、橋本真一(27)、小谷嘉一(35)、山口監督(38)とともに開き、ボブ鈴木が司会を務めた。
ファンから熱い支持を受け、TVドラマや舞台など展開するメディアを広げ続けている国家最高機密のスパイ組織、警察省警備局特別公安五係、通称サクラを描いた『メサイア』シリーズの外伝作。2013年に上演された舞台『メサイア ―銅ノ章―』から実写オリジナルキャラクターとして登場する三栖公俊(中村)、周康哉(玉城)の2人に焦点を当てたストーリーが展開される。
トークは本作のポスターが大きく掲出されているということで、その反響を中村が見たという話題などで盛り上がりつつ、公開日が近づいていることへ玉城は「メサイアの撮影の中で公開までの期間がメサイア史上最長なんです」というと中村も「始まってほしくない気はしますね」と、複雑な心境を。
外伝からかかわることになった長江は、幽霊が見えるという設定の役どころで「大変でしたよ」と、苦労を口にしたが玉城は「本編を観たんですけど、(長江演じる御池の)独り言やべぇと(笑)。何回か見直してそういうことねと思って、もっと台本以外の本を読もうと思ったよ」と、あらためて振り返るきっかけにもなったようで、中村は「『暁乃刻』という舞台を観ていると掘り下げられて面白いよ」と、オススメも。
さらに、山口監督は玉城と中村に、「『漆黒ノ章』から出てきていて、敵のテロリストの一員でしかなかったのに、本作で10作目ですけど、映画・ドラマ・舞台を経てキャラクターが自分の力で成長してきているんです。完全に2人とお客さんで作り上げてきたキャラクターだから2人に任せた方がいいだろうと」と、目を細めると、中村も「(山口監督から)『言い回しとか違ったら、やっちゃって。なんか違ったらこっちから言うね』と言ってくれたんです」と、よくキャラクターのことを理解している2人にセリフなどは任せたというエピソードも飛び出していた。
最後に玉城は、「僕らにとっては大事な作品ですし、数年メサイアという作品にかかわってきてこれが最後になると思うので、多くの人に観てもらえれば」と、呼びかけると中村も、「僕らの集大成というものが多くの人の目に触れればいいなと思っています。それに、これから活躍していく新人たち、これから続いていく『メサイア』シリーズで立場は違いますけど、客席から最後の最後まで応援していきたいと思いますので、作品を愛してみんなのことを応援してあげてください」と、スピーチ。
これを受けて橋本は、「お2人がメサイアシリーズの歴史を背負って、この映画の撮影に挑まれていて、同じ出演者ではあるんですけど、1人のメサイアにかかわる人間として、すごくお2人に作品に対する愛だったり歴史だったりというのをこの作品の中ですごく感じています。みなさんにもこの作品を通して感じて頂ければ」と、メッセージを寄せていた。
ラストには鈴木からの玉城に観客と「何度でも観てくれるかな?」「いいともー!!」のコール&レスポンスをするよう無茶振りの司令が入ったが、玉城は「10回以上観てくれるかな?」と、アレンジして、場内を盛り上げたまま終演を迎えた。
映画『メサイア外伝 ―極夜 Polar night―』は17日より全国公開!