劇場アニメーション『デジモンアドベンチャー tri. 第4章「喪失」』(監督:元永慶太郎/配給:東映アニメーション・東映)プレミア先行上映会が3日、東京・新宿バルト9で開かれ武之内空役の三森すずこ、高石タケル役の榎木淳弥が登壇した。
初代『デジモンアドベンチャー』シリーズの続編を全6章で描く劇場アニメーション『デジモンアドベンチャー tri.』。2015年11月に第1章『再会』、昨年3月に第2章『決意』と、同9月に『告白』が上映されファンからの熱い支持を得ている。本作では、3章で暴走したメイクーモンによりデジモンたちの記憶や絆などがリセットされるリブートが発生。それでも記憶をなくしたデジモンたちに会うため、“選ばれし子どもたち”はデジタルワールドへ向かい、再び絆を築いていこうとするのだが、ピヨモンだけが警戒心をあらわにすることとなり……。
同イベントではおなじみのキャストによる影ナレーションとともに、こちらも恒例の月島総合高校の制服姿で上映後に登場。三森は、「胸が締め付けられるような思いがあったりとか、ウルウルしちゃいました。空に感情移入しているところとか、目頭がジーンと熱くなりましたね。『何で空だけ』という気持ちになって」と、空にとってはつらいシーンがあるようでしんみり。
しかし、そのシーンでは太一もヤマトも空の気持ちを理解せず「なんで分かってくれないの『バカ……』みたいな青春感があって、ああきっとこういうことってあるだろうなって」と、また青春感あふれる芝居につながってくるよう。
アフレコも空だけ取り残されるような感じに演出がされていたようで、三森は「とにかくピヨさんがテストでも冷たかったんですけど、本番でも冷たくて。監督からの指示で『もっと冷たくなって』といわれて、空を演じながらも心がくじけそうになって。重松花鳥さんもアフレコはいつも隣なんですけど、この回のアフレコは進んで会話はなかったですね」と振り返ると、榎木も「ピヨさんと空さんが大変なことになっていたので端から見ていてつらかったですね」と証言し、役作りとはいえ心の痛む光景だったようだ。
一方、榎木は「ガブモンが大和のことを呼び方を迷ってて、でも太一は呼び捨てするシーンがあって」と榎木は明るく話し、客席もドッと沸き立つ三森とは対照的。さらに、「太一とヤマトが水中でランデブーするシーンがあるんですよ」と、オススメし、三森もそこは「可愛かった!」と、うなずいたり、ほかのシーンでは、榎木が、「大人2人の“ラブシーン”みたいなのがあるんです。ちょっとテレますよね」というと、三森も「トレンディードラマ的な」と、笑いあう一幕もあった。
そして榎木から、「4章合わせて残り3作ですが、最後まで、ぜひぜひお願いします!」と呼びかけると三森からは、「空ってこんなにも感情があったんだって発見した部分もたくさんありました!たくさんの方に観て頂ければ」と、PRしその場を後にした。
劇場アニメーション『デジモンアドベンチャー tri. 第4章「喪失」』は25日より3週間限定劇場上映&劇場限定版Blu-ray先行発売&先行有料配信!