きっかけを作った相馬選手


 障がい者の経済的自立と社会参加を支援する一般社団法人 障がい者自立推進機構が主催する「障がい者がアートで夢を叶える世界を実現する」パラリンアートの活動に賛同した、一般社団法人 日本プロサッカー選手会(JPFA)と公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の協力を得て、『パラリンアート サッカーアートコンテスト』へ参加する作品を4月1日より、募集することを発表した。


 開催発表会には、第5代Jリーグチェアマン 村井満(56)、JPFAの副会長で、J1『大宮アルディージャ』FW播戸隆二選手(36)、コンテスト開催のきっかけを作ったJ1『ヴィッセル神戸』MF相馬崇人選手(34)をはじめ、J1『名古屋グランパスエイト』MF小川佳純選手(31)、J3『栃木SC』MF菅和範選手(30)、J1『柏レイソル』MF大谷秀和選手(31)、J1『横浜F・マリノス』MF中町公祐選手(30)、J1『川崎フロンターレ』DF小宮山尊信選手(31)、自らも障がい者で書道家の金澤翔子さんらが出席した。


 これまで、コンペティションはあるが、全国的に募集した大規模なコンテストを開催するのは、初めての試み。今回、「サッカー」をテーマにした「アートコンテスト」開催のきっかけを作ったのは、一般社団法人 障がい者自立推進機構 創業者理事の松永昭弘氏と著名人サポーター理事でタレントのセイン・カミュと元から親交があったという相馬選手。


 相馬選手は、「セインさんの妹さんが障がいを持っていて、妹さんが描かれた絵を見せてもらったら、色彩やタッチが素晴らしかった。感動して、他のアーティストの方々の作品を見させていただいた。そして、少しでも世の中に見ていただけるように。目に触れるようなお手伝いが出来たら素晴らしいと、2年前に選手会、リーグの方に話をしました。この日を迎えられたことをうれしく思います。障がい者アーティストの方々を、少しでも世に広める機会できたら」と、訴えた。



 更に、『キャプテン翼』の作者である高橋陽一郎氏が特別審査員として参加。「キャプテン翼とともにコンテストを盛り上げていきたい。また、キャプテン翼賞に選ばれた方とコラボすることになりました。がんばって応募してください」と、ビデオメッセージを寄せた。


 書道家の金澤さんも、「わたしも応募しますから、みなさんたくさん送ってくださいね」と、力強く訴え、こころをこめて「共に生きる」という書をしたためた。


 「パラリンアート」は、絵画レンタルと版権管理を行っており、過去9年弱で1000万円近くのアーティスト報酬を支払ってきた(2015年は250万円以上の報酬合計)。


 一般社団法人 障がい者自立推進機構の創業者理事の松永氏は、「地場の人は、(せっかくなら)自分の県のアーティストさんを使いたいという意識が強いんです。でも、うちは、いまのところ29県(203名)しか登録されていない。どうしても大都市に集中してアーティストが増えてしまう。地場に密着される方が、しっかり活躍できる場を作らないといけなない。過疎化している地域からもパラリンアーティストを出して、シッカリ活動したい」と、今回、全国に会員を増やすことも目的にしている。



 ■応募要項


 応募資格


 ・「障害者手帳」「障がいを証する診断書の写し」をお持ちの方なら、どなたでもOK(国籍不問)


 ・一次選考通過後、パラリンアートに作家登録をしていただける方


 ・個人、団体での応募可(団体応募の際は下記応募上のご注意事項をご確認ください)


 テーマ:「サッカー」(サッカーに関する全てのこと)


 (例)サッカーボール、サッカー場から見える空、サッカー場に咲く花、観客、未来のサッカーなど


 応募作品の規格等


 ・画用紙サイズ八つ切り(270×390mm)以上、スケッチブックA3(297×420mm)以内


 ・画材は自由です。(デジタル絵画・色鉛筆画・アクリル画・水彩画・油絵・切り絵・版画・書・刺繍など)


 期間:4月1日~5月31日


 詳細はWEBページ『パラリンアート サッカーアートコンテスト』へ


 URL:http://www.soccerart.jp/


 






創業者理事の松永昭弘氏


書道家の金澤翔子さん




情報提供元: News Lounge