「1年の中で紫外線が強くなる季節は?」と問われたら、「夏」と、答えるでしょう。正確に言えば、「5月から8月にかけて」がピークであることは間違いない!


 だけど実は、梅雨が始まる前のこれからの時期から日焼け対策を始めることが重要。寒~い時期を耐え忍び、暖かな陽気に誘われ、心もウキウキで薄着のオシャレを楽しみたいのはわかるけど、ちょっとまって!3月、4月は1・2月に比べ、急激に日差しが強くなる。日差しが強くなるということは、それだけ、紫外線も多いということ。



 日最大UVインデックス(推定値)の年間推移グラフ(図1)


 引用元(図1)気象庁2015


 http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_month54.html


 そして、お肌対策は、紫外線だけケアしていればいいのかというと、そんなことはない。太陽の光の中には赤外線、可視光線、紫外線と大きくわけて3つある。紫外線は太陽の光の中のわずか10%に過ぎない。太陽光の50%近くは3種類の赤外線で構成されている。


 2013年頃からは赤外線の中でも、エネルギーの強い近赤外線によって肌の老化を引き起こす原因になることが明らかになった。日焼け対策は紫外線だけではなく赤外線・可視光線も要注意です。(※1)


 ※1.Skets「美白ケアについての意識調査」2015(http://bwrite.biz/archives/8351)


 ここまでは、お肌のケアに最新の注意を払っている女性ならば、「そんなことは知っている!」というレベルだろう。それでは、パソコンやスマートフォンのブルーライトでも日焼けをすることはご存知だろうか?


 高級コスメブランド『LANCOME(ランコム)』(日本ロレアル株式会社)は、自社の研究所によって、「ブルーライトが肌に悪影響を与える。紫外線よりも強力な色素沈着を引き起こすことが判明した」と、2016年に発表。実際に、ブルーライトカットの商品も販売している。


 しかし、「紫外線よりも重大な色素沈着を引き起こすブルーライト」について、目や睡眠障害に悪影響を及ぼすという認識はあっても、「ブルーライトで肌が焼ける」ことについては、わずか5%しか知らなかったのだ!(※2)


 ※2 アイブリッジ2016「環境のリスク対策に関する実態調査」の「デジタル環境のリスク対策に関する実態調査」を600名に行った結果



 ブルーライトに詳しい『あおいクリニック銀座』の中野あおい院長も、「調査で明らかになっているように、ブルーライトが肌に影響を与えることは、認知度が低く、約9割以上の人が知りません。しかし、研究結果でも明らかになっているように、ブルーライトが紫外線よりも強力な色素沈着を引き起こし、ブルーライトは、表皮と真皮を透過して肌の深部に至り、紫外線よりも肌の奥深くまで達します。現代人に当たり前になっているスマートフォンからは、非常に多くのブルーライトが発生しています。特に女性は、紫外線対策だけでなく、ブルーライト対策も必要になってきています。今できる対策としては、スマートフォンなどのディスプレイの光を弱める、画面からできるだけ離れる、などブルーライトを発生する電子機器の使用を最小限にすること、ブルーライト対策のコスメアイテムを使用することなどがあります」と、これからはスマホによる日焼け「スマホ焼け」にも要注意だと警鐘を鳴らしている。


 


『あおいクリニック銀座』の中野あおい院長




情報提供元: News Lounge