黒木啓司が俳優業へ意欲を見せた


 人気ダンス&ヴォーカルグループ『EXILE』黒木啓司(35)、俳優・渡辺大(31)が16日、東京・虎ノ門のニッショーホールで開かれた映画『クロスロード』(監督:すずきじゅんいち/配給:フレッシュハーツ)完成披露試写会をすずき監督(63)とともに開催。会場には小池百合子衆院議員(63)、作家・湊かなえ氏も応援に駆けつけた。


 青年海外協力隊に参加した若者らがボランティアを通じ、互いの価値観や考えを語り本音でぶつかりあいながら成長していく青春を描いた感動作。黒木は本作でボランティアに偽善を感じている野心的なカメラマンアシスタント・沢田を演じ、渡辺は正義感の強い羽村を演じる。


 沢田という役を演じてみて、黒木は「自分にも似てるなと思っていて、男だったら誰にでもあるような、反抗期があったりするんですけど、歳を重ねるごとにそのありがたみが分かってくる。人懐っこい部分も似ているなと思っています」と、共感する部分も多かったよう。


JICA(国際協力機構)から感謝状も


 渡辺も「人がすごく好きで、撮影現場のフィリピンで現地の人に溶け込めた。僕は馴染みすぎてしまって、撮影のときに役に戻るのが大変だった」と、違う意味で苦労をしたそうだ。


 そんな黒木と渡辺についてすずき監督は「2人とも真面目で、信頼を置けました」と、その姿勢を褒め称え、「黒木さんはこの映画をやられて、日々良くなっていった。後半になると黒木さんの魅力から目がはなせなくなりますよ」と、成長を遂げたそうだ。


 本作で初主演を果たした黒木だが、完成披露試写会にまでこぎつけて、「初主演ということで、すごいスタッフさんにも支えられたし、共演者のみなさんにもちょっとご迷惑をおかけした部分はありましたが、この日を迎えられてよかったです」と、しみじみ。


 


 青年海外協力隊へ、「協力隊って、貼ってあるポスターしか知らなくて、こんな素晴らしいことをやっていたんだなと気づかせて頂いたし、こんなことができるのも日本人の優しさがあったりできることもあるんだなと気づきました。若い人にもっと知ってもらえるように、協力できればと思っています」と、思いが芽生えたそうだ。


 ちなみに、黒木と渡辺にお互いの印象を尋ねると、黒木が「大さんは…」と切り出そうとして、渡辺は「“さん”とかいいよ(笑)。(芸能界では)先輩なんだし」と、照れくさそうだったが、黒木は「大さんはフィリピンに行った時におみやげのあるところを下調べしていたり、現地のスタッフさんと仲良くなるのがめちゃくちゃ早かった。僕もそれに乗っからせて頂きました」と、楽しげにエピソードを。逆に渡辺は「常に沢田でいることを意識していて、片時もカメラを手放さないで練習していらっしゃって、僕が場所とかを紹介すると、『じゃあ行ってみるよ』って撮りに行ったり、真面目さというのが裏打ちされているなと思いました」と、話すと、黒木は「真面目というより余裕がなかったんです(苦笑)」と、話していた。


 なお、、応援に駆けつけた小池議員はといえば『EXILE』のファンで公演まで見に行くほどだそうで本日の来場に。一方の湊氏はかつて青年海外協力隊に参加し1996~98年の間トンガ王国に赴任。今回は黒木の熱烈なオファーによって、自身の作品以外では初の舞台に立ったそう。湊氏は「人生で一番本を読んだのが青年海外協力隊の時期です。昔の隊員の方が置いていった本があって、とにかく日本語で書いてあるものを読んだ。そこで日本語の良さに気づいたりしました」と、しみじみ。黒木はその話を聞いて、「ほかの隊員の方から聞いたお話と同じことを言ってる」と、感慨深げだった。


 黒木は「最初はすごく緊張もしたんですけど、あたたかく演技をさせていただいた。もっともっと勉強して、演技をこれからも続けていきたい。演技の方はまだまだですが、見守って頂ければ」と思いを話していた映画『クロスロード』は28日より全国ロードショー!





渡辺大


湊かなえ氏


小池百合子議員


 


 


 


情報提供元: News Lounge