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Instagram @sls より
日本時間8月29日にアメリカ、ソルトレークシティーで行われた世界最高峰のスケートボードコンテスト、ストリートリーグ(SLS)にて中山楓奈(16歳)が2位!西矢椛(13歳)が7位入賞を果たした。
中山は東京五輪での銅メダルに続き、ストリートリーグでも確かな実力を世界に見せてくれた。
優勝は先日、東京五輪金メダリストの堀米雄斗と同じデッキブランドのApril Skateboardsへの加入が発表された、ブラジルのライッサ・レアウ(13歳)。
男子はベストトリック6本目で、360フリップフロントサイドノーズブラントスライドの大技で9.4ポイントを出し、見事逆転優勝をもぎ取ったポルトガルのグスタボ・リベイロとなった。
今年の世界選手権王者で、東京五輪金メダリストの堀米雄斗と、世界選手権女王の西村碧莉は今大会を棄権している。
今回のストリートリーグは45秒間自由にコース内を滑走する“ラン”を1本と、一発技で得点を競うベストトリックを4本行い、上位4名がさらに2本のベストトリックを行い、そのうちの上位得点3つの合計得点で争われた。
※1トライにつき10点満点で採点。
これまでのストリートリーグや東京五輪でのルールはランが2本、ベストトリックが5本で、上位4本の合計得点で争われていた為、今回は少しルールが変更されている。
2021年のストリートリーグは今大会と10月29日〜30日(現地時間)にフロリダ州マイアミで行われ、最終戦のスーパークラウン(チャンピオンシップ)が11月13日〜14日(現地時間)フロリダ州ジャクソンビルにて行われる予定(8月29日時点)
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予選を1位で通過した中山は、決勝のランで今大会一番大きなセクションとなる、9段のダブルセット(間にスペースが2つある為、階段の幅が広くなる)ハンドレールをフロントサイドボードスライドで滑り降り、6段のレッジでは完璧なフロントサイドKグラインドを決めるなどして、4.1ポイントを獲得し3位でベストトリックに臨む。
以下、中山のベストトリック[]はセクション名。
1本目[9段ハンドレール]フロントサイドKグラインド 7.1の高得点。
2本目[9段ハンドレール]フロントサイドブラントスライドを狙うも、着地でミス。
3本目[9段ハンドレール]2本目と同じくフロントサイドブラントスライドを狙うも、着地でミス。
4本目[9段ハンドレール]フロントサイドノーズブラントスライド 7.0ポイントの高得点。
5本目[9段ハンドレール]フロントサイドブラントスライド 6.6ポイント。
6本目[9段ハンドレール]フロントサイドフィーブルグラインドを狙うもミス。
見事なフロントサイドKグラインドとブラントスライドに加え、5本目には高難度の技となるノーズブラントスライドをメイクし、2位に輝いた。
Instagram @slsより
予選を4位で通過した西矢は決勝のランでは、持ち前のスタイリッシュなスケートで9段のハンドレールをフロントサイドリップスライドや、フロントサイドボードスライドで攻め、フラットレールのセクションでは、ビックスピンフロントサイドボードスライドを決める。
最後はバンクからトランスファー(違うセクションにまたぐ事)のキックフリップで失敗してしまい、フルメイク(ラン45秒で全てのトリックを決める事)とはならなかったが、4.9ポイントを獲得し、1位でベストトリックへ臨んだ。
以下、西矢ベストトリック[]はセクション名。
1本目[9段ハンドレール]フロントサイドフィーブルグラインド 5.7ポイント。
2本目[バンクからのフラットレール]大技、ビッグスピンフリップフロントサイドボードスライドを狙うもミス。
3本目[バンクからのフラットレール]2本目と同じくビッグスピンフリップフロントサイドボードスライドを狙うもミス。
4本目[9段ハンドレール]起死回生のビッグスピンフロントサイドボードスライドを狙うもミス。
残念ながら最後の2トリックを行える上位4名には残れず、悔し涙を見せるシーンもあったが、ビッグスピンフリップフロントサイドボードスライド(空中で横に半回転、縦に1回、板を回転させてレールの上を滑る大技)という、さらなる進化の片鱗を見せてくれた。
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女子決勝では中山が最終トリックをミスで終え、1位で最終滑走者ライッサのトリックを待つ展開に。
ここで最後の最後にライッサが一番大きなセクションの9段ハンドレールで、キックフリップフロントサイドボードスライドをメイクし、女子では驚愕の8.5ポイントを獲得し見事優勝。
残念ながら逆転を許してしまった中山だったが、優勝したライッサに拍手を送る姿が印象的だった。
さらに今年の世界大会や、東京五輪で注目を浴びたオランダのロース・シュウェツルート(21歳)が実力を見せ3位に。
彼女の華麗なスケートスタイルと、大きなハンドレールに対するトリックの引き出しの多さにも今後注目していきたい。
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1位 ライッサ・レアウ–21.0
2位 中山 楓奈–20.7
3位 ロース・シュウェツルート–19.6
4位 パメラ・ロザ–16.4
5位 ケート・オルデンベービング–12.5
6位 マライア・デュラン–12.3
7位 西矢 椛–10.6
8位 キャンディ・ジェイコブス–6.9
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1位 グスタボ・リベイロ–27.6
2位 ナイジャ・ヒューストン–27.2
3位 アレックス・ミドラー–25.4
4位 ケルビン・ホフラー–23.6
5位 フェリペ・グスタボ–14.2
6位 ジェイミー・フォイ–7.4
7位 フィリッペ・モタ–5.2
8位 クリス・ジョスリン–1.1
文 小嶋勝美 Twitter: @katsumikojima1
スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。
約10年間芸人として活動後、現在は放送作家としても活動中。